石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

9月22日 本日午前1時過ぎに9月議会が終了しました

2007年09月22日 | Weblog
 こんにちは石井伸之です。午前0時5分より再開された最終本会議は、「おはようございます」という議長の挨拶より始まり、残りの意見書案について審議が継続されました。

 意見書の中で、国際園芸博覧会の多摩地域の開催や2016年東京オリンピック招致を目指すものは我々保守系議員が提出し無事に可決しましたが、どうしても納得のいかない意見書が関口市長を支える与党議員から提出されておりました。

 意見書の名称は「身近な地域で安心して出産ができる助産所の存続を求める意見書案」というもので、国立市には到底当てはまらないものです。

 ちなみに、国立市には助産院が1か所ありますが、実際に出産業務はしておらず、母乳のケアなどをしているそうです。こういった現状を提案された与党議員の方に質問しましたが、現状について把握されていませんでした。

 その中身は、改正医療法19条によって助産所は嘱託する医師と病院を定める規定が強化されました。これは、出産時に異常があった場合は速やかに医療処置をするためのものです。しかし、これを与党議員は助産所が提携する病院が見つからないという理由から、当分凍結してほしいという、驚くべきないようでした。

 つまり、与党議員は助産所が医療機関と連携を取ることなく、何かあった場合に医療機関に搬送できない中で出産をすることを勧めております。このような状況を放置するということは、少子化が進む中で安心して出産できない助産所を放置することに繋がってしまいます。

 普段は口当たりの良いことばかりを発言する、与党議員が出産時の危険を放置するような意見書を提出し、もちろん保守系議員は反対いたしましたが、与党議員を中心とする賛成多数によって、可決してしまいました。

 助産所の立場だけを取り上げて、出産する方々の危険を放置する考え方には大変驚くと共に、人命軽視の考え方が国立市議会の意見書として厚生労働省をはじめとする上部団体に届けられてしまうということは、国立市議会として大変恥ずかしいと思います。

 こういった出産時の危険を放置する認識を関口市長を支える与党議員が持っているということを、多くの市民の方々にお伝えしていかなくてはならないことが、大変残念に思いました。是非とも一方的な考え方にとらわれず、様々な状況を把握する中で、逆の立場からの意見についても思いを馳せていくべきではないでしょうか?

 そんなこんなで、議案としては午後5時前後に終了しながらも、陳情と意見書の審議に時間がかかり、午前1時10分を過ぎて、ようやく終了しました。さらに、その後は私が委員長を務める、議会報編集委員会があり、市役所を出たのは午前2時前でした。
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