おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
本来ならば、「アドラーを読もう(7)『個人心理学講義』②」の順番ですが、これは明日にして、「まさか、こんなことが」と思われる「こわ~い話」をお伝えします。
2年ほど前の話です。
最寄り駅の地下鉄落合駅の地上への階段を上がりきろうとしたとき、ガシャーンという音が聞こえました。
青年の運転するバイクがタクシーに激突されたのです。交差点の50メーター手前にうずくまる蕎麦屋の出前のお兄ちゃん。意識はしっかりしているようです。
私は、何人かで道路脇に本人を運び、倒れたままのバイクを移動しました。
女性は、救急車に連絡、私は、本人にお店の電話番号を聞き電話し、意識のある本人と店主と話をさせました。
タクシーからは、運転手が降りてきて、「あぶねーんだよな、突然脇道から出てくるんだから」とお兄ちゃんに怒りの発言。続いて私に事故の模様と、仕事への影響を語りました。お気の毒。
1-2分後、黒っぽい背広を着た、浅黒い顔のタクシーの乗客が降りてきて言いました。
「『こんな渋滞の時は、突然バイクなんかが脇道から出てきて、事故が起きるんだよね』って話してたんです。そしたら、そのとおりになって。警察も救急車もなかなか来ないね。なんかあったら、僕が証言するから僕の名前を出してね」
「え、僕の名前だって」と思いながら早口のガラガラ声で語る男の顔を見ると、なんと稲川淳二ではありませんか! 確か中野区に住んでいるはず。
男は、マネジャーらしき人と別のタクシーを呼びとめ、そそくさと去ってしまいました。
せめて名刺でももらっておけば、と後悔する私でした。
稲川淳二のこわ~い話でした。
ところで、事故のその後はどうなったか、ですって。
私は、警察と消防車の到着(通報から10分以上経過)を待ち、救急車に電話をした女性と一緒にしっかり対応しました。