おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
8月末から11月まで2日間ずつ計5回、ある自治体の研修を行っています。
今まで2回を終えて、満足度も高いのですが、ご紹介いただいた研修会社のご担当の方から「岩井さんは『うちのカミさん』という表現を使われました。今後は是非、妻、連れ合い、パートナーをお使いいただくようにお願いします」とフィードバックをいただきました。
私は、一種の差別用語、不適格用語の使用には慎重だし、フィードバックには謙虚な人間ですが、これには反論しました。
「私と妻との関係の中で、それぞれの合意に基づき、私の妻の呼称をどう言うかは、私たち固有の問題だし、私が私の妻を『カミさん』と呼ぶことは、干渉されたくない表現法です。私は、私の妻を『カミさん』と呼ぶのであって、『皆さんのカミさん』と言っているわけではありません。残念ですが、確信を持ってこれからも私の妻をカミさんと呼びます」
かわいげがありませんね。
皆さんはどう思いますか?
私は、夫婦カウンセリングでも「あなたの伴侶をどう呼んだらいいですか? パートナーさんですか、それとも奥様/ご主人と呼んだほうがいいですか?」と確認して、夫婦間の慣例的な表現を使います。
固有の関係の中でなじんだ表現を言葉狩りのように「おかしい。まずい」と断じるのこそおかしいと思う私です。
私は、今後も信念を持って自分の妻を「カミさん」と呼び続けたい。干渉もされたくない。
「上さん」ではなく「神さん」に相当する「カミさん」なのですもの。