アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ





今日は。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。  

今日(9月23日)は、朝から10月11日・12日(土日)にヒューマン・ギルドで開催するジョセフ・ペルグリーノ博士(写真)の「ユーモアと笑いのワークショップ」の翻訳三昧です。

BGMには、モーツァルトのピアノ協奏曲。19番、20番、21番、23番、24番、25番、26番、27番を流しておりました。
今は、翻訳を休止してこうしてブログの時間。

このテキスト、実に優れた出来映え。
「ユーモアと笑い」に関して至れり尽くせり。ペルグリーノ博士らしい。

第1ページには、次のような内容が書かれています。

この2日間のワークショップの目的は、ご参加の方々にカウンセリングや心理療法におけるユーモアと笑いについてのさまざまな有効な活用法を紹介するものです。 
実証的証拠(エビデンス)に基づく研究を行ってみると、カウンセリングや心理療法で適切なユーモアを活用する裏づけが得られます。

アルフレッド・アドラーは、医療的な心理治療の際に、さらには、さまざまな患者を相手に公衆の場でデモンストレーションを行う際にユーモアを使ったパイオニアです。

ワークショップの焦点は、ミニ講義、演習、グループ討議、デモンストレーション、いくつかの実践を交え、そのことを通じて参加者がカウンセリングや心理療法に活用できるユーモアと笑いのスキルを習得できるようになる学びです。

このワークショップは、心理職者、カウンセラー、精神科医、ソーシャル・ワーカー、看護師、教師、ならびに他者の援助をする人達に興味深いものとなるでしょう。


カウンセリングや心理療法の専門家でなくとも十分エンジョイできます。
しかも、埴原さんという博士の通訳が11回目になる専門家がついて場が盛り上がります。
「英語がわかりません」というのは、心配無用。

ワークショップのあらましは、次のとおりです。

1.開講挨拶、グループづくり、アイス・ブレーク
2.ワークショップのはじめに
3.ユーモアと笑い― 一般理論とタイプ 
4.カウンセリングや心理療法におけるユーモアと笑いの役割(1-9)
5.アドラー派のカウンセリングと心理療法のプロセス
6.デモンストレーション
7.段階1:治療関係の確立と維持のためのユーモア
8.段階2:調査または診断のためのユーモア
9.デモンストレーション
10.段階3:解釈のためのユーモア
11.段階4:再方向づけまたは抵抗操作のためのユーモア
12.デモンストレーション
13.おわりに

英文で全18ページびっしりのこのテキスト。しかも、私がわかりやすく訳します。
なにしろ博士とのつき合いは、9年半。彼の言いたいことがすっかりわかります。
2日間は、ファシリテーターを務めます。

18ぺージのテキストには、40以上の小話が散りばめられ、訳していて思わず笑ってしまいます。
以下は、その1つ。

ある男性がセラピストのところに面接にやって来て「気が狂いそうです」と言いました。
「毎晩、ライオンや虎や狼がベッドの下を練り歩いているんです」
セラピストが言いました。
「もう少しお話しいただけませんか?」
その男は言いました。
「その前にお尋ねします。カウンセリング費用はどのくらいかかるのですか?」
セラピストは答えました。
「1時間当たり100ドルです」
男は言いました。
「あなたにそんなにお支払いするほど狂っちゃいません」
男は立ち上がり、「失礼しました」と言って出て行ってしまいました。
1カ月後、セラピストは、路上でその男を見かけ、どうしているか尋ねました。

2人の会話は、以下のとおりでした。

「私の義理の兄弟が、たった1回の訪問で私を完全に治してくれました。費用は、たった1セント」
「おや、あなたの義理の兄弟の方は、セラピストですか?」
「いや、彼は大工です」
「だとしたら、たった1回の訪問でどんなことをなさったのでしょう?」
それに対して男は、あっさり答えました。
「彼は、私のベッドの脚を切り落としてしまったのです」


いかがですか?少しは参加したい気持ちになりましたか?

ワークショップの詳細は、ヒューマン・ギルドのホームページの2008年10月 ジョセフ・ペルグリーノ博士の講座の詳細で。



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