おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
2月6日(土)、7日(日)は、愛知県一宮市でアドラー心理学ベーシック・コースを行っていました。
とりわけ2月7日は、アルフレッド・アドラー(1870-1937)の誕生日。
誕生日のことは、受講生には、お伝えしていなかったですが、私は、ペルグリーノ博士からいただいたブレザーを着て全力投球していました。
アドラーからの伝統をしっかり受け継いでいる感覚に浸れました。
(写真は、昨年12月16日のブログに使用した写真)
お陰で8人もの方がヒューマン・ギルドの会員に申し込みしてくれました。
受講者の方々、アドラー心理学ベーシック・コースを共催してくれた「勇気づけスペース LUN」の三輪克子さんに心からお礼申し上げます。
さて、H.オーグラー著『アドラー心理学入門』シリーズ、今回は第13回目です。
今回は、劣等コンプレックスの3つの源泉 ― 器官劣等性、甘やかし、無視 ― のうちの無視をテーマにします。
この本では、無視の内容を次のように書き出しています。
ここで取り上げるのは、劣等コンプレックスへと向かう子どもたちの第3の範疇であって、無視された子どもたち、嫌われた子どもたち、(出生を)望まれなかった子どもたち、そして醜い子どもたちがこれに含まれる。
こういう子どもたちは、その全児童期が絶え間のない屈辱から成り立っているから、ごくたやすく劣等コンプレックスにとらわれることも不思議でない。
ところで、劣等コンプレックスの3つの源泉としての器官劣等性、甘やかし、無視についての私なりのコメントがあります。
それは、器官劣等性を持つか、甘やかされ、あるいは無視されて育った子どもが劣等コンプレックスを持つと決めつけるとしたら、あまりにも原因論的だ、ということです。
あくまで劣等コンプレックスを持ちやすいという可能性であって、器官劣等性を持つか、甘やかされ、あるいは無視されて育った子どもでも、自己決定により建設的に生きる術を学んでいることは、たくさん事例があります。
決めつけは、アドラーが最も嫌うことであります。
<お目休めコーナー> 愛知県江南市の曼荼羅寺(浄土宗)