おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(8月30日)は、10:00~17:30にヒューマン・ギルドで秋季開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の2日目を行っていました。
受講者から的を射た質問が出て、講師としては充実感がありました。
さて、今日(8月31日)は途中まで暑かった8月最後の日。
このまま涼しい秋になるとも思えません。
8月15日までは盛んに「戦後70年」と報道されていましたが、ずっと前のことに感じられます。
私は、今年の夏は例年以上に戦中・戦後のことを調べてみました。
そこで、一部読み直し、またお勧めしたくなったのが次の3つの本です。
『新 歴史の真実』(前野徹、講談社+α文庫)
『忘れたこと忘れさせられたこと』(江藤淳、文春文庫)
『「南京事件」の探究』(北村稔、文春新書)
それぞれ発行は10年~20年前の本ですが、戦中・戦後のことを客観的に認識しておくための好著です。
『新 歴史の真実』では、ドイツの鉄血宰相ビスマルクの「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」の金言に照らして、現代日本人ほど歴史から学ばない民族がいないことを嘆いて、こんな話を紹介しています。
大東亜戦争で撃墜王と名を馳せた坂井三郎さんがある時、電車に乗っていると、前に座っていた若者2人が話していたそうです。
「日本は昔、アメリカと戦ったって知っているか」
「嘘っ」
「それが本当なんだ」
「マジかよ。それでどっちが勝ったんだ?」
坂井さんはショックのあまり次の駅で降りて、しばし駅のホームでたたずんでいたそうです。
『忘れたこと忘れさせられたこと』は、日本がいわゆる「無条件降伏」をしたのではない事実を日本人自身が歪曲したことをさまざまな公的文書で明らかにしたもので、著者のもう1つの『閉ざされた言語空間』(文春文庫)― 戦後のGHQの検閲による言論統制と新聞社自身による自主規制がわかる本 ― と共に読むと、私たちが教えられてきた歴史認識が一変します。
『「南京事件」の探究』は、著者の姿勢では「歴史研究の基本に立ち戻る研究」で、南京で大虐殺があったかなかったか、でなく、「南京で大虐殺があった」という認識がどのような経緯で出現したかを順序立てて確認するアプローチで、「30万人大虐殺」の成立の全体像が論理的に見えてくる本です。
3冊に共通することは、新聞や雑誌や一部の本を鵜呑みにするのでなく、自ら考えることを通して、自分なりの歴史観を持つことに近づける本です。
戦後70年をホットな関心で終わるのでなく、クールに捉えるのに最適な本でもあります。
<お目休めコーナー> 8月の花(21)

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