おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
インターネット接続環境のない、茨城県のある企業の研修施設に来て、25人対象の管理者研修を行っています。
このブログは、スマフォのテザリング機能を使っています。
さて、『内向型人間のすごい力 ー 靜かな人間が世界を変える』(スーザン・ケイン著、古草秀子訳、講談社+α文庫、840円+税)をテキストとした「内向型人間を勇気づける本」シリーズの10回目です。
今回を最終回とさせていただきます。
今までの9回は次のとおりです。
1回目 1月11日 『内向型人間のすごい力』のはしがきから
2回目 1月12日 外向型が理想なのか?
3回目 1月14日 外向型に違和感を感じるとき
4回目 1月17日 創造性豊かな内向型
5回目 1月19日 内向型/外向型は生まれつきか?
6回目 1月20日 アドラーも内向型だった
7回目 1月23日 気質を超えて
8回目 1月27日 内向型の代表的な人たち
9回目 1月29日 内向型/外向型の相補性
自ら内向型で、「内向型か外向型とか、どちらに完璧にあてはなまる人はまずいない」とする著者のスーザン・ケインは、内向型の「熟考の人」と外向型の「行動の人」の違いを認め合い、この2つのタイプのパワーバランスを向上させれば、どれほどの成果がもたらされるか、について書いていました。
なお、内向型の「熟考の人」と外向型の「行動の人には次のような違いがあります。
内向型の「熟考の人」・・・思慮深い、理性的、学問好き、控えめ、繊細、思いやりがある、まじめ、瞑想的、神秘的、内省的、内部指向、丁重な、穏やか、謙虚、孤独を求める、内気、リスク回避的、神経過敏
外向型の「行動の人・・・意気軒高、明るい、愛想がいい、社交的、興奮しやすい、支配的、積極的、活動的、リスクをとる、鈍感、外部指向、陽気、大胆、スポットライトを浴びるのが好き
そして、内向型の子どもの特性を磨く家庭や学校での方法を示唆しながら内向型の人たちを勇気づける次の言葉を書いています。
人生の秘訣は、適正な明かりのなかに自分を置くことだ。
ハリウッドのスポットライトがふさわしい人もいれば、机に置いたスタンドがふさわしい人もいる。
持続力、集中力、洞察力、繊細さといった、自分に自然に備わっている力を発揮して、愛着を感じられる自分が大切だと思う仕事をしよう。
問題を解き、芸術作品を創作し、深く考えよう。
世の中にどのように貢献したいかを考え、それを実践しよう。
そのために、人前で話したり人脈を築いたりなど苦手なことをする必要があれば、なにはともあれやってみよう。
ただし、それが自分にとって難しいことだと認めて、事前に十分な準備を積み、成し遂げたら自分自身に報いてやるのだ。
先月に カウンセリング演習 が行われた際に、内向型/外向型について簡単に語り、その上で「本来自分が内向型だと感じていた人?」と尋ねたら、何と私を含む23人中22人が手を挙げました。
その中には「この人は絶対に外向型だろう」という人が何人もいました(私も含めて)。
他者の評価はどうでもいいのです。
内向型の自覚をもとにした集中力、洞察力、繊細さに持続力が加われば、あなたはきっと、自分の取り組んでいる分野で創造性を発揮でき、世の中の役に立つことができるのです。
<お目休めコーナー>2月の花(7)
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