おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨年だらだらと時間をかけて読んでいた本があります。
『NLPで最高の能力が目覚める コーチングハンドブック』(山崎 啓支著、日本能率協会マネジメントセンター、2,800円+税)
もともとは、『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』の編集を担当されていた 久保田 章子さん が株式会社 日本能率協会マネジメントセンター に在職中にいただいた本です。
400ページにも及ぶ大著です。
この本の冒頭の第1章の「質問の効果」は、今までのカウンセリング理論の質問の説明よりずっと強烈でした。
質問の威力が(1)「焦点化の原則」と(2)「空白の原則」であることを迫ってくるのです。
(1)の「焦点化の原則」については、人間の意識が2つのことを同時に選べないことをもとに、「昨日あなたが体験した感謝すべき出来事があるとしたら何でしょう?」と問われると、「感謝すべき出来事」の焦点が当たり、そのことにメタファー(比喩)を使うことによって焦点が切り替わり、気づきが得られることを書いています。
(2)の「空白の原則」については、「脳は『空白』を作るとそれを埋めようとする」という傾向があります。
「昨日あなたが体験した感謝すべき出来事があるとしたら何でしょう?」と問われることによって、質問に対して空白を埋めようとします。
その後、「どうして、そのことに感謝したのですか?」と問われると、意識だけでなく無意識まで使って答えを出そうとします。
著者は、「焦点」と「空白」はお互いを作り出すことも書いています。
私にとっては、冒頭から「なーるほど」感覚がありました。
さて、ここであなたに問題です。
著者が「焦点」と「空白」をもとに「効果的な質問」として書いていることです。
「あなたの命があと1年しかなかったとしたら、何をしたいですか?」
考えて、紙に書いてみる過程で(1)の「焦点化の原則」と(2)の「空白の原則」を体験できるはずです。
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