おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
早いもので今日が2月の最後の日になりました。
昨日(2月27日)も、つくば市である流通業の研修を行っていました。
1~2月にかけて4回、計140人の人たちをに研修を行ったことになります。
研修をしていると、新入社員を迎えるにあたっての心構えの話題が出てきます。
つられて私も、50年近く前の新入社員時代を思い出しました。
新入社員時代の22歳から会社を辞める35歳までを振り返ると、自分が上司に恵まれていた幸せを噛みしめることができます。
最初の上司のHKさんは、電話の受け答え、文書の書き方、その他のマナーを私に叩きこんでくれたのですが、どちらかというと「ダメ出し」で、私も時々ふてくされることがありました。
何せ、当時の私は「不本意入社」のため3年以内に退職したい気持ちで満ち満ちていました。
しかし、だんだんと信頼関係が生まれてきました。
また、HKさんの上司のYIさん(営業部長)の勇気づけによって、その会社に13年も働くことになってしまったのです。
そのきっかけを2013年4月1日付けブログに 第二志望の人生 として書いています。
私は、その概要を2冊の本に書いていますが、もともとは、1982年に日本経済新聞に掲載された文章に基づく内容です。
HKさんとは上司・部下の関係でなくなってからは、まるで友人のようになり、ずっとヒューマン・ギルドを応援をしてくれて、今でも 会員 でいてくださります。
24歳で販売会社に出向したときの上司のSIさんは、私の昇進を後押ししてくれ、お互い元の会社を退職しても交流が続き、9年ほど前に私の今の『失意の時こそ勇気を ― 心の雨の日の過ごし方』(コスモス・ライブラリー、1,500円+税)を高く評価してくれました。
◆参考:2010年5月15日付けブログ 元上司からの勇気づけの手紙
今回書いておきたいことは、第二志望の人生 の話題のYIさんのことで、彼が営業部長であった1971年に私が中小企業診断士の試験に合格し、診断実習のため2週間会社を休まざるをえないことを申し出たときのエピソードです。
私は、中小企業診断士の勉強をしていることも、試験を受けたことも会社に伏せていました。
私が合格を報告し、休暇の打診をすると、YIさんはその時会社にいた部員に「みんな聞いてくれ。岩井君が中小企業診断士試験に合格した」と大きな声で伝え、その日に学士会館にみんなをランチに誘い、私の合格祝いをしてくれました。
私にとっては、ビッグ・サプライズでした。
東大法学部卒の若きエリートのYIさんはその後、40歳を前にして司法試験を志して会社を辞めることになるのですが、彼は退職時に「岩井君が中小企業診断士試験にチャレンジしたことが刺激になった」と語っていました。
YIさんは、日本とアメリカで弁護士資格を有し、70歳代後半の今でも現役を貫き数年に一度かつての部下たちと集まる関係になっています。
次回は、在社時は寛容でありながら、お互い退職後に私に厳しい訓戒を与えてくれたKIさんのことを書くつもりです。

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