おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(2月6日)のややふざけて書いた記事に対してフェイスブック上でたくさんのメッセージを賜り感謝申し上げます。
私自身、極力安静に務めているため、その後、今までパソコンを開いていなかったため、メルマガの原稿を書いた以外は、一部の例外を除いてお返事を差し上げることができていないことをお詫びします。
しかし、パソコンに向かう気力は気力は失せていても、読書欲はさかんでした。
今までだらだらと読んでいたカウンセリングと組織心理学の本の2冊を読み終えることができたほかに、直面する老いと、やがて到来する死を見据えて新書版の3冊の本を読むことができました。
『白秋期』(五木寛之、日本経済新聞出版社、780円+税)
『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(小澤竹俊、アスコム、1,000円+税)
『わたしが死について語るなら』(山折哲雄、ポプラ新書、780円+税)
これら3冊の中で私には、『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(小澤竹俊、アスコム)が一番心に響きました。
あまり詳しい本の紹介にならない程度に触れておきますね。
著者の小澤竹俊氏は、執筆当時の2016年2月時点で20数年間、人生の最終段階に医療に携わり2,800人の患者さんの看取りに関わってきたホスピス医(めぐみ在宅クリニック院長)です。
人生最後の時は苦しみの時でもあるが、自分が生きてきた本当の意味を学べ、一人で抱え込んでいたものを手放し、誰か、あるは何かにゆだねる大切さに気づき、幸せとは何かを知る機会であることを伝えてくれる本です。
「デグニティセラピー」による9つの質問も紹介されています。
【本書の構成】(○は、27項のうちの一部)
第一章 明日の自分に宿題を残さず、今日を生きる
○「最後の日」を正しく迎えるために、一日一日をきちんと終えていく
○残された時間が少なくなると、「丸裸の自分」が見えてくる
第二章 人生最後の日に何をするか
○最後の一日は、「人生に納得する」ためにある
○あなたは一番大切なものを人にゆだねられるか
○老いて、病いを得ることで、人生は成熟していく
○誰かに看取られて、この世を去れるなら、それ以上の幸せはない
○大切な人へ手紙を書くと死が怖くなくなる
第三章 苦しみから、人は多くのことを学ぶ
○苦しみは決して「悪」ではない
○最後の日が近づくとあなたに「支え」が現れる
○相手を100%理解する必要はない
第四章 2800人を看取ってわかったこと
○使命感を持って進むとき、道はひらける
○人は後悔せずには生きられない
○肉体が死に向けて、きちんと準備を整えてくれる
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>2月の花(6)