おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
天気がよくて春の気配を随所で感じさせてくれます。
やや間が空いてしまいましたが、「新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私」シリーズの第3回目。
今までの2回は、次をご覧ください。
2019年2月28日付けブログ 新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私(1)
2019年3月1日付けブログ 新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私(2)
今回取り上げる上司(Mさん)は、最悪に思っていましたが、ある出来事を契機に信頼関係を確保し、その人の退職後も何度かお酒をご馳走になった人です。
彼の部下になる前は、私はセールス・マネジャーとして、まさか彼の部下になることは夢にも思っていなかったのです。
彼の率いる経理部門を私は「スタッフ・エンパイア」(ドラッカーの言葉)として批判しました。
そのいきさつは、2012年2月10日付けブログ 社長の宿題 に書いています。
ただ、能力と変革の志は抜群に高い人でした。
総合企画室課長として同僚のNさんと呼ばれて聞いたMさんの、一種の訓示には、心が震えるような高揚感を覚えました。
そのことを2013年11月5日付けブログ アーティスト・リバティ として書いています。
ただ、「帝王」と部下たちに言われるだけあって、今でいうパワハラ的なところもあり、私はMさんとの間でこんなこともありました。
2012年2月14日 パワハラ上司を脅した話 をご参照ください。
しかし、このことを契機に彼との関係は、かなりヨコの関係に近くなり、営業部門にいたときに感じていた流通機構の再編成のプランを提示したら、乗ってきてくれました。
営業部門の役員にも、社長にも知らせず、私は隠密裏に新入社員の半年後から2年ほど担当していた総代理店のY次長と交渉を進め、Mさんと一緒にその親会社のW部長と会いました。
Mさんは、お酒も入った席でメモを取らずに話を聴き、翌日、初めて社長宛てにレポートを書きましたが、その内容に私はびっくりしました。
W部長が話した、細かい数字を含めた内容が、しっかりと時系列でまとまっていたのです。
1年もかからないうちに、このプロジェクトは買収(営業譲渡)のかたちで実現しました。
私がMさんから学んだことは、変革の志をどう実現するか、ということであり、そのことは今も私の中に生き続けています。
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