アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月27日)の18:30頃の家の近くの落合(新宿区)の桜は、このようでした。

研修で出かけたふじみ野市(埼玉県)の8:30頃の桜は、こんなでした。

ふじみ野市では、学校法人 ホンダ学園 ホンダテクニカルカレッジ関東 で勇気づけによるクラス経営に関する1日研修を行っていました。



受講者数は33名。
とても熱心でした。

いつものカウベルに代わってチベットのベルを持参しました。

冒頭に「新入生を迎えるにあたって教員も新入生つもりになって」とお願いしたら、いきなりテーブルに臥せた教員がいました。
勇気に欠けた若者の象徴的な姿かもしれません。

さて、「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」の4回目です。

問題の発端は、2019/3/22付日本経済新聞 朝刊 には 日本の幸福度 58位に低下 国連19年版報告書、北欧諸国が上位独占 の次の記事です。

国別の幸福度ランキングをまとめた2019年版の報告書が公表された。
日本は156カ国・地域中58位で、昨年の54位から順位を下げた。

報告書は各国の1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準に16~18年の「幸福度」を数値化し、順位付けした。


今回は、幸福とほど遠い、勇気をくじかれた10代の人たちの自殺がテーマです。

2019/3/22付日本経済新聞 夕刊に 10代前半死因、戦後初自殺が1位 厚労省17年統計、動機不明の比率突出   として、次のことが書かれていました(下線は岩井による)。

1.厚生労働省がまとめた2017年の人口動態統計で、戦後初めて日本人の10~14歳の死因として自殺が1位になっていたことが22日までに分かった。
近年、国内の自殺者数が大きく減る中で、10~20代で改善が進まないことに懸念が広がっており、若者に焦点を絞った自殺予防対策の強化が喫緊の課題となっている。

2.既に公表されている同統計の確定数によると、17年に自殺した10~14歳の子は100人
この年代の死因の22.9%に達した。
2位はがんで99人(22.7%)、3位は不慮の事故で51人(11.7%)。つぎの
13年以降、この年代の自殺者数は71~100人で推移し、16年まで4年連続で2位だった。

3.国内の日本人の自殺者数は、3万2千人を超えた03年をピークに減少し、17年は2万465人に
しかし年代別の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)で、10代だけは2003年から500人前後で横ばい状態のままで、2017年は560人(グラフから)。

4.また同統計で、15~39歳を5歳刻みにした5区分では12年以降、死因の1位を自殺が占め、20代では死因の5割近くに及ぶ

5.厚労省の自殺対策白書などによると、10代前半の自殺は他の世代ほど原因の解明が進んでいない。
動機不明の比率が突出して高いほか、未遂歴のない自殺者も多く、周囲が予兆に気付かないうちに突発的に命を絶つケースが目立っている。

 まとめると、次のようなことになります。

・国内の日本人の自殺者数は、3万2千人を超えた2003年をピークに減少し、17年は2万465人に。
しかし、10代だけは2003年から500人前後で横ばい状態のままで、2017年は560人。

・自殺者数が100人に達した10~14歳の死因として自殺が1位になっていて、これは戦後初。

・20代では死因の5割近くに及ぶ。

・周囲が予兆に気付かないうちに突発的に命を絶つケースが目立っている。

・若者に焦点を絞った自殺予防対策の強化が喫緊の課題となっている。


このことは、アドラーが「復讐と告発」と見なした自殺を例にしても、幸福とは真逆の由々しき問題です。

私は、家庭や学校のみならず社会で10代から20代の若者に対する勇気くじきが蔓延する社会構造が蔓延していることを意味します。

アドラー心理学のブームは頂点を過ぎたけれども、まだまだアドラー心理学の真骨頂はこれからだという思いが強く残ります。

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