おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日(3月9日)は、息子のタクロウの独り立ちの日です。
29年間親子一緒に住んでいましたが、本日をもって別に住むことになります。
「寂しい!」が両親共通の思いです。
前々からその意思があったようですが、2月の上旬でしょうか、そのことを言い出し、さっさと住む場所を決めました。
私以上にカミさんは、寂しい思いを抱いていることは間違いないです。
何せ我が家の母・息子の関係は「一卵性母子」のようで、どこの家よりも親密な関係でした。
タクロウが母親に荒々しい言葉を浴びせたことは、生涯一度も見たことも聞いたこともありません。
相互尊敬・相互信頼のモデルになる関係です。
家を留守がちな私は、タクロウが小さい時からカミさんから彼のことを伝え聞く場面が多々ありました。
そのことをタクロウがいる場所でやり取りしていると、『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円+税)の「場に向かっての勇気づけ」の効果が見られました。
タクロウは、いわゆる「一人っ子(単独子)」ですが、アドラー心理学で重視する誕生順位の単独子の特質があまりありません。
小学校の時は、タクロウの学年(2クラス)の男子のうち一人を除いて全員が我が家に遊びに来ていました。
大学時代は、サークルに属する友人(男女問わず)が次々とやって来ました。
今テレビで活躍中の某アナウンサーも、我が家に来てラーメンを作っていました。
こういう育て方ができたのも、カミさんの貢献が8割以上を占めています。
このことは、『親と子のアドラー心理学―勇気づけて共に育つ』(キノブックス)で明白です。
私たち夫婦は、メッセ―ジを添えてタクロウに餞別を渡しました。
共通したメッセージは「寂しい」。
カミさんは、タクロウとおしゃべりできないことを寂しいと表現しました。
私は、タクロウから身近に学べなくなることを寂しいと書きました。
「君の仕事に取り組む真摯な姿勢からたくさんのことを学んだ」と書き、最後に父親としてのたった1行の言葉として「君の父親であることを誇りに思っている!」としました。
息子タクロウの独り立ちは、私たち一人ひとりの自立の時なのかもしれませんね。
タクロウよ、今まで本当にありがとう。

(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>3月の花(9)
