アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月5日)は、原則家でじっとしていました。

ただ、30分ほど身体からの要求に従ってカミさんと近所に散歩に出かけました。

毎年正月に行く不動院に行ってみました。

私たち以外は誰もいません。

不動明王の真言を唱えてきました。

また、今年の桜の花が長い間咲いているのにも気づきました。

我が家の近所は、人通りが極めて少なかったです。

さて、今回は「アドラー心理学で3軸発想法」の6回目です。

今までの5回は次のとおりです。

2020年3月18日付けブログ アドラー心理学で3軸発想法(1):戸田久実さんの『アンガ―マネジメント』が届いて

2020年3月19日付けブログ   アドラー心理学で3軸発想法(2):そもそもなぜ【アドラー心理学で】なのか?

2020年3月20日付けブログ アドラー心理学で3軸発想法(3):【3軸】に寄せて

2020年3月25日付けブログ アドラー心理学で3軸発想法(4):九州地方への水平展開 

2020年3月28日付けブログ アドラー心理学で3軸発想法(5):今ここにある危機に対して 


ところで、今回のコロナ騒動で政府の緊急事態宣言がいつどのように出されるかに関心が高まっていますが、大事なことは、政府が、そして都道府県の長がどうするかよりも私たちがどう対応するかが問題です。

ただ、私は、次の「3軸発想法」に基づいて今、ここにある危機にどう対応するかだけでなく、この危機のメッセージを「より深く」「より高く」「より広く」捉えなければならないと受け止めています。

「より深く」・・・・軸足をしっかりさせ、基本に立ち返ること

「より高く」・・・・志を高く、俯瞰する目を持ち続けること

「より広く」・・・・未来志向で仲間たちと協力し合って進めること

1週間ほど前のインターネットで見つけた2つの記事がその把握にとても重要な示唆を与えてくれそうなので、シェアすることにしました。

1.東洋経済オンライン   2020/03/29 07:35   「サル化する日本人」が見抜けない危機の本質 「今」を考察する力はなぜ失われたのか (内田 樹)

前半部分は内田先生らしく難解ですが、最後はこんな言葉で結論づけてくれました。

ーー人口減少社会において、国民的資源を守り、日本人が共同体として生き残るためには何が必要でしょうか。

とにかく大人の頭数を増やすことですね。最低でも国民の15人に1人くらいが「他の人はどれほど利己的でも、自分1人くらいは公共に配慮しないと……」と思って暮らせば、ずいぶん世の中住みやすくなります。とりあえず道ばたに落ちてる空き缶を拾うとか、妊婦に席を譲ってあげるとかから始めたらいかがでしょうか。

共同体感覚そのものですね。

2.日本経済新聞 電子版  2020/3/30 11:40 コロナ後の世界に警告「サピエンス全史」のハラリ氏  

新聞の丸一面近くを費やした歴史学者・哲学者のハラリ氏の論は、私たちに

■「全体主義的監視」か「市民の権限強化か」

今回の危機で、私たちは特に重要な2つの選択に直面している。
1つは「全体主義的な監視」と「市民の権限強化」のどちらを選ぶのか。
もう1つは「国家主義的な孤立」と「世界の結束」のいずれを選ぶのか、だ。

と迫ります。

結論を先に言ってしまえば、信頼と協力に基づく「市民の権限強化」と「世界の結束」こそが今回のコロナウイルスの脅威に対する選択肢であるとし、次のように結論づけています。

我々は目の前には、自国を優先し各国との協力を拒む道を歩むのか、グローバルに結束していくのかという2つの選択肢がある。
前者を選べば危機は長期化し、将来さらに恐ろしい悲劇が待つことになるだろう。
後者を選べば新型コロナに勝利するだけでなく、21世紀に人類を襲うであろう様々な病気の大流行や危機にも勝利することができる。

その結論に至る道筋が明確なので、重要な部分をコピペしておきます。

■市民が力を発揮できる道を目指すべき

(石鹸で手を洗うよう)なレベルの指示順守と協力を達成するには信頼が必要だ。
人々の科学への信頼、行政への信頼、そしてメディアへの信頼が必要だ。
この数年、無責任な政治家たちが意図的に科学や様々な行政、メディアへの信頼を損ねてきた。
今、まさにこの無責任な政治家たちが、市民が正しい行動を取れるとは思えないから国を守るには必要だとして独裁主義的な道へ堂々と進もうとするかもしれない。

■「国家主義的な孤立」か「グローバルな結束」か

私たちが直面する第2の重要な選択は、「国家主義的な孤立」と「グローバルな結束」のいずれを選ぶかだ。
感染拡大もそれに伴う経済危機もグローバルな問題だ。
これを効果的に解決していくには、国を越えた協力以外に道はない。

ウーム、ここでも私たちに共同体感覚が突きつけられているような気がしてならない。

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