おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
テレワーク10日目の昨日(4月17日)は、9時半ごろからルーテインとしてカミさんと中野方面に出かけ、5,300歩ほど歩いてきました。
ライフワークで1年かけて進めている執筆もはかどりました。
夕方には、6月に文庫で出す本のゲラが出版社からメール添付のPDFで届きました。
オフィスにいる時と同じように我が家のプリンターで印刷をしました。
家にいても全く不便を感じません。
昨日はまた、動画でかなり勉強ができた日でした。
私は、まるで学生のようにノートに学んだことを書きこんでいます。
テレワーク期間中は、ふだん関心を持っていなかったことを学べる格好の機会です。
新聞ひとつ読んでいてもいつもと違う新鮮さがあります。
昨日の日本経済新聞の夕刊で2つの記事に関心を持ちました。
電子版をもとに紹介します。
日本経済新聞電子版 2020/4/16 2:00
テレワーク、後戻りなし 日本的職場を変える契機に(鶴光太郎・慶大大学院教授)
鶴教授の語った内容は、次の3つの柱で示されます。
■生産性・効率性アップを実感
■すべての事務仕事で可能
■職場の一体感より効率性
インタビューをした生活情報部シニアライターの礒哲司は、次のようにまとめていました。
■個人の感覚、変える必要
テレワークはやってみなければわからない――。
鶴教授が説くように、自分も在宅勤務を初体験し、意外に仕事がはかどることに驚いた。今回のインタビューもネット経由だった。
育児負担がないなど好条件を差し引いても、取材は別として記事執筆や紙面編集に問題はない。
しかし多くの営業職と同様、我々記者に染みついた「足で稼ぐ」ことを是とする泥臭い感覚は、自宅仕事に違和感をもたらす。
それでも新型コロナ対策で一気に進んだテレワークの後戻りはないだろう。
労働時間の計測方式の確立など制度整備とともに、個人の感覚を変える必要があると感じた。
コロナ後には、働き方がガラッと変わりそうです。
もう1つは、世界の指導者 危機に語る ルーズベルトらに倣う
新型コロナウイルスという危機に直面する世界各国の指導者は国民への語りかけに力を注ぐ。適切な発信は国民に忍耐を受け入れさせ、落ち着きをもたらし得る。大恐慌を乗り切った米大統領F・ルーズベルトや第2次世界大戦を持ちこたえた英首相チャーチルら後世に評価された指導者の演説が参考となっている。
から始まる文章にフランクリン・ルーズベルト大統領の就任演説(1933)の次の文章の下線部分が紹介されていました。
まず初めに、私の強い信念を自信をもって断言したい。
私たちが恐れなければいけないただ一つのことは、恐れそのものであるということである。
-後退を前進へと変革するのに必要な改革を麻痺させる、名付けがたく、理性的でなく、不当な恐れそのものである 。
下線部分の英語:"the only thing we have to fear is fear itself"
ルーズベルト大統領は、世界大好況の最中に大統領に就任し、「炉辺談話」で庶民に語りかける政治家で、ニューディール政策を推進したリーダーでもあります。
ところで、日本の安倍首相は、4月7日 緊急事態宣言を発令した際の記者会見で「最も恐れるべきは恐怖それ自体だ」(英文にすると "the greatest thing we should fear is fear itself")と語りました。
おそらくスピーチライターが模倣したものと思われます。
ところで、私が危機/恐怖に直面したときの政治家による勇気づけの言葉として一番好きなのは、英国の元首相 チャーチルの言葉です。
・「金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うのはすべてを失うことである」
・「悲観主義者はすべての好機の中に困難を見つけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見出す」
ここ数日のうちで動画や情報から私が学んでいるのは、(1)コロナの前後で大変化が訪れること、(2)危機は機会をを作り出すに違いないこと、の2つであると共に、そのベースで必要なのは、現実的楽観主義に基づいてたえず自分と他者への勇気づけを続けることに尽きるようです。
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