おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月7日)は、オフィスに珍しく電話が鳴り響き、会社の代表のメールアドレス(info@hgld.co.jp)にメールが入っていました。
電話の理由は、本日からの緊急事態措置に伴う連絡。
また、メールは、これから5月6日までの講座受講者個々に対して中止/延期のお知らせメールに対する返信が主でした。
メールの内容を読むと、趣旨を理解してくれスライド受講をしてくださる方がかなり多いことに感銘を受けました。
3月に法人研修のほとんどがキャンセルになり、4月は法人研修に加えて最大の柱である一般向けの研修が取りやめになると、この書入れの連休を挟んだ時期にヒューマン・ギルドの売上の8割になる研修の売上が消えるわけで、この危機は35年になろうとするヒューマン・ギルド史上最大になるはずです。
しかし、私は『感情を整えるアドラーの教え』(大和書房だいわ文庫、680円+税)の著者でもあり、感情のコントロール法のセミナー も担当している人間なので、事態の推移を冷静に見つめることができています。
何回も繰り返しますが、次の言葉が私を支えてくれています。
平静の祈り
神よ、私にお与えください
変えることのできないものを受け入れる平静な心を
変えることのできるものは変える勇気を
そしてそれらを見分ける知恵を
*ラインホールド・ニーバー 日本語訳:中村佐知©2002
ところが、世間では感情の乱れから不機嫌になるだけでなくDV、コロナ離婚騒動などトラブルが発生しています。
この傾向は、これからの1カ月さらにすさまじくなることでしょう。
また、パワハラ防止法が2020年6月から施行されます。
こんな時こそのタイムリーな本を戸田久実さん(ブログ、フェイスブック、アドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)が新著『アンガ―マネジメント』(日本経済新聞出版社、900円+税)として出されました。
戸田さんの本は、ほとんど読んでいますが、その中でもっともまとまっている本の1つです。
価格も1,000円で10円のお釣りがくるような手ごろさです。
怒りの発生要因から対処法まで実例を交えながら丁寧に書かれています。
本はいきなり「不機嫌な職場よ、さようなら」から始まります。
続いてパワハラ、働き方改革などタイムリーな話題を織り込み、読者の関心を引き離すことがありません。
そうしておいて、怒りが「どこから来て どこに向かうのか」と、怒りの正体を明らかにし、怒りの構造として「怒りは人間にとって必要な感情」としながら、自分自身の怒りの対処法と体質改善法を展開します。
それだけではありません。
怒りに巻き込まれたときの対処法も解説に入り、最後は「指導の仕方、叱り方」で終わります。
最後にこの本の3大特徴をまとめます。
(1)実にタイムリーな本であること
(2)コンパクトに内容がまとめられていること
(3)日常生活に生かせること
超お勧めの本です。
この時期に最も必要な本です。
戸田さん、本当にいい本を出版してくださりありがとうございました。
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