アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日の印象的だった出来事は、ある組織を率いるリーダーのカウンセリングでした(個人情報であり、守秘義務もあるので、お名前など詳しいことは省きます。仮にSさんとしておきましょう)。
聡明なSさんのカウンセリングで終始心がけたのは『対話型のカウンセリング』でした。
私は、Sさんの語る言葉のエッセンス部分を書き取り、それらを時々繰り返し、またある時はつなげて、Sさんに気づきの機会を提供しました。
初心者が早い段階でやりがちな助言は、極力控えました。
そのことで、Sさんの【洞察】につながりました。
このようなかたちでカウンセリングを展開していると、Sさんにヒラメキが起こり、自ら新たな何かを創造するヒントとなります。
これが【創発】です。
このプロセスは、組織を率いる立場にいる私自身にも【洞察】と【創発】をもたらしてくれます。
『対話型のカウンセリング』でクライアントだけでなくカウンセラーも【洞察】と【創発】を体験できたことになります。
まさに【共育】のカウンセリングです。
私は今後、この【共育】効果のある【洞察】と【創発】をもたらす『対話型のカウンセリング』を普及していこうと決意しました。
ただ、注意したいことは、安易に【洞察】と【創発】の言葉を乱発してはならないことをわきまえておかなければなりません。
『デジタル大辞泉』(小学館)の次の定義に沿っておきます。
洞察・・・物事を観察して、その本質や、奥底にあるものを見抜くこと。
創発・・・要素間の局所的な相互作用が全体に影響を与え、その全体が個々の要素に影響を与えることによって、新たな秩序が形成される現象。
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