IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

郷愁のおばさん二人中国紀行(62日目)

2008-09-09 08:26:34 | 旅の足跡

1986年9月9日(火)
―北京に帰り着きました―

タクシー代(国際旅行社~京倫飯店~ホテル) 45元5角
予約料(CITSに・・・宿の手続き代?) 6元
昼飯代(京倫飯店洋食バイキング) 76元
宿泊代(僑園飯店) 32元
スイカ・瓜 4元5角
国際電話料 31元
夕飯代 9元
ビール 3元

午前10時、我等は、2ヶ月を費やして、再び、北京駅に降り立った。
相変わらずの混雑である。

早速、宿を探すためCITSに行く・・・友人のMさん(CITSに勤務していた)にも会いたい。
残念なことに、Mさんは既に日本に発っていた・・・そういえば、旅の初めに出会った時、日本に留学すると言っていたのを失念していた・・・旅の話は日本でするとしよう。
市内の一流ホテルはどこも満員というので、中心地からちょっと離れた「僑園飯店」に決める。

足場が定まれば、次は腹具合である。
せめて食事は豪華にしようと「京倫飯店洋食バイキング」に挑戦することにした。
一流ホテルである。
前菜も、メインディシュも、デザートも、もう食べたい放題で、ステーキは焼きあがるのを張り付いて待ってましたよ・・・満足、満足。
しかし、一流ホテルである。
トップファッションに身を包んだ客の中、一応洗濯はしてありますよ、でも、煤けてよれよれの服装に、過酷な待遇にすべての力を出し尽くした靴(初めは白だったんです・・今は茶色のブチとなり、縫い目もほつれて来てた)で、顔も手足も日焼けで黒くなり(これは私ですが・・・何故かWさんも、中国人も日焼けしないのよね)とこんな状態では、ちょっと恥ずかしかったですねぇ・・・でも、すぐ居直ってましたよ・・・目の前の食事を完遂することが、おばさんとしての面目躍如なのですから・・・。 

Oさんの北京での状況を確認するために、Wさんの友人宅(北京語言学院)へ向かう。
我等は、当然、お礼を言った・・・が、彼女はポカンとして「えっ、何のこと?」・・・何のことですって!・・・・8月25日にカシュガルから出した速達便はまだ到着していなかったのだ・・・・Oさん、どうなっちゃったの?・・・同じ思いの二人は、何も言えずに顔を見つめるのみ・・・・。
夜、宿から国際電話を掛けた。
「うそーっ」と叫びたいくらい簡単に繋がった。
Oさんは、何とか一人でも北京観光をしたというので、少しほっとしたが、我等には、ひたすら、ひたすら、謝るしかなった。

僑園飯店の風呂は共同でシャワーのみ・・・でも、シャワーヘツドが付いていない。
頭にかかる水は、さながら滝にでも打たれているようだ・・・反省しろって事かなぁ。
コンクリート打ち放なしの壁も床も、建築以来、掃除なんてした事ないって程汚れていて、ゴムぞうりを履いた足元はぬるぬるとすべるんだもの・・・私は、つるりと足を取られて、しこたま腰を打ちつけてしまった。
これって、罰だね、きっと・・・・神様。


 

コメント
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