[おしろい花]何年か前、北京の友人を訪ねた折、市内のこじんまりとしたお寺に連れて行ってもらった事がある。中庭には、ポツンとおしろい花が一株だけ植えられており、赤い花が咲いていた。日本のおしろい花は、赤い花といっても濃いピンク色なのに、ここの花は真紅といえるほどの赤なのだ。澄み切った初秋の日差しの中、真っ青な空と真っ赤な花・・・日本のお寺には無い風情だったのが印象的であった。種を少し頂いて(といっても、無断であったが・・・)我が家に持ち帰った。それから、毎年、必ず種を採っては、翌年に鉢植えで花を咲かせていたのだが、そのうちに種が採れなくなってしまった。
それ以来、おしろい花をみると、赤は無いかと探してみるが、あの赤にはお目にかかっていない。また、北京へ採取に出かけたいと思うこの頃である。
それ以来、おしろい花をみると、赤は無いかと探してみるが、あの赤にはお目にかかっていない。また、北京へ採取に出かけたいと思うこの頃である。


