IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

郷愁のおばさん二人中国紀行(60日目)

2008-09-07 08:43:29 | 旅の足跡

1986年9月7日(金)
―上海の休日―

朝飯代(洋風) 14元
フィルム 7元5角
上海博物館 1元
傘 7元
急須 17元
ココア 3角
小龍包 9角
豫園入場料 4角
龍井茶・花茶 2元
五香豆(上海名物) 6角
ぶどう 2元4角
夕食代(豫園録波廊) 41元7角
珈琲 6元
(レート 1元=約42円)

田舎の旅を堪能して来た我等の頭は、すっかり緩んでしまっていた。
これから生活をする我が街のテンポに合わせるべく、少し巻き戻さなければと、「大都会上海」を歩くことにした。

まずは朝食から、ホテルレストランにて西洋風を選択。
真っ白いテーブルクロスには、真っ白い食器が並べられ(当然、欠けたりしてません)、制服姿の服務員がテキパキと働き、熱いコーヒーが運ばれてくる・・・都会に気後れして、うつむき加減だった我等も、自然に背筋を伸ばし、優雅な微笑みを・・・段々、都会人の装いを着てゆく・・・昨日まで、Tシャツ一枚で床に転がっていたなんて、誰が想像できるでしょうかねぇ。

食事が済むと、上海博物館へ向かった。
美術鑑賞の知的な時間・・・展示品に通過してきた街を思う・・・窓から博物館の外に目をやると、赤茶色の屋根が隙間も無く続いている風景が見える。都会の景色だ。

豫園商場へ・・・お土産品の調達と有名レストランでの食事のため。
狭い路地にぎっしりと店が立ち並び、観光客や地元民が溢れている。
品数も豊富だし、良い趣味の物も多い。
ついつい、手が伸びる。
価格感覚がまだ田舎標準で、「ちょっと高くない、これ」なんて言ってしまう。
ふっと、田舎の市場を思い出した・・・おもちゃのようなイヤリングやネックレス・・・赤や緑やブルーの派手な色合いの布地・・・山に積まれたトマトやスイカ・・・焼肉の匂い・・・馬糞の匂いもしたなぁ・・・子供たち、よく働いていたっけ・・・笑顔が嬉しかったし・・・いろんな景色が走馬灯のごとく巡ってきて、自然と思い出し笑いを浮かべる私・・・。

豫園を観賞し、小龍包(豫園の名物で、汁たっぷりの熱々包子です)を賞味し、喫茶店でお茶を所望してくつろぎ、レストラン録波廊ではお腹が曲がらないほど満腹した。

夜、和平飯店喫茶ルームにて「上海ジャズバンド」の音楽を楽しむ・・・40年代のスタンダードジャズの演奏である。
フロアでは音楽に合わせてダンスをしている人が居たが、我等女二人は、見ているだけで・・・誰も踊りに誘ってくれないんだもの・・・。
たっぷり優雅に過ごした上海の一日でした。


 

コメント
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