見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

美術と情報の拠点/せんだいメディアテーク

2008-06-26 22:21:14 | 行ったもの(美術館・見仏)
○せんだいメディアテーク

http://www.smt.city.sendai.jp/

 仙台でもう1箇所、見ておきたかったのがここ。公式サイトには「美術や映像文化の活動拠点であると同時に、すべての人々がさまざまなメディアを通じて自由に情報のやりとりを行い、使いこなせるようにお手伝いする公共施設」と紹介されている。仙台市博物館が、緑したたる丘陵地に抱かれているのに対して、メディアテークは、交通量の多い、オシャレな繁華街に、一見、フツーに溶け込んでいる。

 かなり個性的な建築だと聞いていたので、もっと周囲から浮いているんじゃないかと思っていたが、そうでもない。外側から見ている限りは、何も違和感を感じない。しかし、ひとたび中に入ると、やっぱり突出して個性的な建築だと思う。柱のない開放的なフロアと、エレベータや階段・構造壁・ダクトの役目をする「チューブ」の存在。詳しくは、写真つきの紹介サイトで。

 ”一見さん”の私は、はじめ、どこまで立ち入っていいのか、躊躇してしまったが、実はほとんどフリーアクセスである。2・3・4階は市民図書館。場所柄、若者の姿が多かったが、おじさん、おばさんも、すっかりオシャレな建物になじんでいる。7階では「活版サテライト」と題したミニ展示が行われていた。かと思えば、ガラス張りの会議室は、ビジネススーツの大人たちが会議に使用中。カフェあり、ショップあり、託児所もあるらしい。

 カフェ・ナディッフ(NADiff)では「アートセミナー」と題して、日本美術史の山下裕二先生の連続講座が企画されている。今週の土曜日が第1回! うわぁぁ、聴きたい…。明日(6/27)仕事がなければ、このまま週末まで仙台に居座るところなのに。

 しかも、6/27(金)から6/29(日)まで「カルチュラル・タイフーン2008」が同館で開催される。これは、カルチュラル・スタディーズにかかわる学生、研究者、表現者による一大イベント。予定されているセッションのテーマと発表者の名前を見るだけで、刺激的である。昨日の午後、1階のオープンスペースで行われていたのは、たぶんこの準備だろう。

 仙台、今の住まい(埼玉県)からは行きやすいと分かったので、今後はイベント等に、ときどきチェックを入れておこうと思う。
コメント
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