電撃文庫でデビューした有川浩の第2作は、メディアワークスからハードカバーで出版されました。青空を意匠したシンプルな表紙です。一般文芸書と並んで遜色がない装幀で、推薦文が橋本大二郎と恩田陸です。本当に、一般文芸の棚に並んでいたら電撃小説大賞を受賞した作家の第2弾とは気づかないでしょう。今までも一般文芸などで活躍しているライトノベル出身の作家はいましたけれど、今回の真っ向勝負には「ライトノベルでも一般文芸なんかに負けないぞ」という、編集部の意気込みと自信を感じました。
確かに読み始めたときの感覚は、昔、井上ひさしの『ドン松五郎の生活』とか『吉里吉里人』なんかを始めて読んだときと同じもの(同じようなタイプの話というんじゃなくてね)。
「大人向けの小説だけど、子供でも読めるし面白い」
この作品、高度2万メートルで発生した2件の航空事故から始まるドラマですが、それが『大空の恐怖』を連想させました。とってもイタイ少年少女が出てくるけれど、脇を固める大人がしっかりしているので気持ち的にフォローできました。面白かった。『大空の恐怖』で始まって『遠い海から来たクー』かと思ったら『ガメラ3~イリス覚醒』になっちゃった……というような雰囲気の話。厚くてもサクサク読めました。
【空の中】【有川浩】【航空機】【自衛隊】【怪獣】【ふわふわ】
確かに読み始めたときの感覚は、昔、井上ひさしの『ドン松五郎の生活』とか『吉里吉里人』なんかを始めて読んだときと同じもの(同じようなタイプの話というんじゃなくてね)。
「大人向けの小説だけど、子供でも読めるし面白い」
この作品、高度2万メートルで発生した2件の航空事故から始まるドラマですが、それが『大空の恐怖』を連想させました。とってもイタイ少年少女が出てくるけれど、脇を固める大人がしっかりしているので気持ち的にフォローできました。面白かった。『大空の恐怖』で始まって『遠い海から来たクー』かと思ったら『ガメラ3~イリス覚醒』になっちゃった……というような雰囲気の話。厚くてもサクサク読めました。
【空の中】【有川浩】【航空機】【自衛隊】【怪獣】【ふわふわ】