付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「デッドプール」 監督:ティム・ミラー

2016-06-01 | 超能力・超人・サイボーグ
 映画の試写会に当選したので、先週の夜中に観てきました。
 一歩間違えれば犬熔接マンと同じになっていた、スーパーヒーローというかスーパーヴィランというか、D&DならChaotic Neutralなアメコミ・ヒーロー。全身、赤いコスチュームで、遠目にはスパイダーマンに見えないこともないけれど、スパイダーマンが大好きだとか、コスチュームを意識したんだとか。でも共演は許されない。
 日本では、先にアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』などの作品での、第四の壁を気軽にぶち壊す無軌道っぷりで好評を博していたが、今回も「眼帯つけたサミュエル・ジャクソンは出てこないぜ」とか好き勝手言ってましたね。

 特殊部隊を引退したウェイド・ウィルソンは、今では酒場を拠点に好き勝手に悪い奴をこらしめて金を稼ぐという生活をしていた。娼婦のヴァネッサと幸せでやりまくりな一年間の同居を経て結婚を決意するが、そこで彼は全身にガンが転移していて末期状態であると告げられる。
 共に闘病生活を戦い、1つでも多くの思い出を作ろうと訴えるヴァネッサを残し、ウェイドは姿を消した。
 彼が助かることができる唯一の道は、怪しげな研究所の人体実験の被験者となることしかなかったのだ……。

 X-MENやアベンジャーズなどのマーベル・コミック作品にゲスト出演していた不死身の傭兵が、いつしか自分のシリーズがスタート。そして今回は映画化。悪の組織によって醜い姿と不死身の再生能力を手に入れた男の復讐譚……ではあるけれど、終始、愚にもつかぬセリフをまくし立てているので悲壮感は薄め。アメコミ界の高田純次……そう思うとそっくりに見えてくる不思議。

 同じマーベル・コミックのヒーローながら映画化権がディズニー・マーベルと20世紀フォックスに別れているため競演できないX-MENとアベンジャーズだけれど、フリーダム過ぎるデッドプールさんが間に挟まると、ああ1つの世界なんだなあと納得できてしまいます。
 今回もクライマックスはタクシーで「恵まれし子らの学園」までふらりと出かけ、「あ、今日は2人しかいないの?」とか言いながら、あの巨大構造物が解体中の決戦の地へと向かいます……。
 だんだんネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドがかわいく見えてきたのは余録。

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