「完璧を貫いている限り、人を受け入れるための余裕が生まれないんだよ。そこを乗り越えて、やっと関係に名前がつくんだと思うな」山本早彩の言葉。
両親の離婚、友達と別れての私立中学受験とストレスのかかる日々の中で、感情は不安定になり由莉の中の何かが壊れていく。
ついに学校を飛び出し、消えてしまう由莉。
彼女の行くところはひとつしかなかった……。
小学６年生の少女が年相応のあどけなさを魅せる裏側で、ちらちら垣間見せる魔性の女っぷりは将来有望。でもそれに振り回されて、理性と煩悩がぐりゅんぐりゆんしている主人公はお気の毒というしかないけれど、いいじゃん、幸せなら。
２巻完結。めでたしめでたし。
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