「誇りってやつぁ、本質的に、驕りと同じもんだ。価値ある何かに自分自身を関連付けることで、自分の価値を保証する。その自己満足によって心を強くする」薬が毒になり、毒が薬になるのと同じだと師匠の言葉。
68番浮遊島の奥、木造の倉庫には軍の秘密兵器が保管されていることになっている。
実際にそこにいるのは、30名ほどの少女の姿をした妖精たちだが、彼女らはあくまでモノであり、滅びた人類の遺した聖剣に適合し、戦場で使い潰されるためだけの存在だ。しかし、ヴィレム・クメシュ第二位呪器技官には、彼女らを単なるモノとして見ることはできない。
だが、クトリたちが投入された最前線が破れ、15番浮遊島が墜ちたとの知らせが届いた……。
引退した元勇者と大勢の少女たちとの田舎ライフ……のふりをした末期戦。
【終末なにしてますか？忙しいですか？救ってもらっていいですか？#02】【枯野瑛】【ue】【スニーカー文庫】【死にゆくさだめの定めの少女妖精たちと青年教官の、儚くも輝ける日々】【浮遊大陸】【正義の価値】【戦術予知】
