突如発生するようになった超能力者【異能者】の存在によって世界の均衡は崩れ、世界異能大戦が勃発。全人口の約4/5が失われて10年。世界はなんとか平和を取り戻しつつあった。高校入学を控えた芹澤アツシは、ある日、飲み物が常にちょうど良い温度になる、おでんは常に食べ頃、それがあたりまえではなく自分の異能だと気づいた。自分がヒーローになれるかもと期待したアツシだったが、判定では役立たずの最底辺能力。でも常人ではないからと、異能者を集めた底辺高校、国立帝変高校に送り込まれるのだが……。
「僕のヒーローアカデミア」みたいな超能力学園もの。脳天気な学園コメディーっぽく始まりながら、20年前から異能者が生まれるようになった理由とかが、きちんとストーリーに組み込まれていて基本の設定がきっちりしているので破天荒な物語もきっちり収まります。限定的な卑小な能力でも使い方次第で手強くなる展開はジョジョのスタンド戦に通じて、ストーリーの幅が広がります。「もやし栽培」が意外に強敵なんです。
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