付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

★お料理系ライトノベル

2020-11-16 | 雑談・覚え書き
 これが料理マンガだと『包丁人味平』(1973)以来、鼻っ柱の強い若い料理人が、後先考えずにケンカを売って料理勝負するパターンがいろいろありますが、ライトノベルにも料理人ものは多いにもかかわらず、そういうキャラはメインでは出てこないのが不思議。きっとラノベ界には牛次郎がいなかったからだな。……まあ、主人公が料理人の作品に限らず、対象が低年齢層の作品はすぐに「よし、バトルだ!」になりますよね。主人公が大人だと、まずその前に損得勘定を考え、たいていは争わずに円満に解決する方法を選ぶのです。子供の熱さと大人の熟慮の違いです。きっと。
 「書籍ランキングデータベース」でシリーズ累計部数50万部以上のライトノベル295タイトルのうち、料理人が主役の話でミステリではないのは、異世界居酒屋「のぶ」(2012)、居酒屋ぼったくり(2014)、『異世界でカフェを開店しました。』(2017)、異世界食堂(2013)、『最後の晩ごはん』(2014)の5作品。料理勝負だなんだというものはなく、いかにお客さんに満足してもらえる料理を出すかがテーマの、お客様本位のものばかりです。
 このあたりは、想定する読者層は高めかなあと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする