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これが料理マンガだと
『包丁人味平』(1973)以来、鼻っ柱の強い若い料理人が、後先考えずにケンカを売って料理勝負するパターンがいろいろありますが、ライトノベルにも料理人ものは多いにもかかわらず、そういうキャラはメインでは出てこないのが不思議。きっとラノベ界には牛次郎がいなかったからだな。……まあ、主人公が料理人の作品に限らず、対象が低年齢層の作品はすぐに「よし、バトルだ!」になりますよね。主人公が大人だと、まずその前に損得勘定を考え、たいていは争わずに円満に解決する方法を選ぶのです。子供の熱さと大人の熟慮の違いです。きっと。
「書籍ランキングデータベース」でシリーズ累計部数50万部以上のライトノベル295タイトルのうち、料理人が主役の話でミステリではないのは、
『異世界居酒屋「のぶ」』(2012)、
『居酒屋ぼったくり』(2014)、
『異世界でカフェを開店しました。』(2017)、
『異世界食堂』(2013)、
『最後の晩ごはん』(2014)の5作品。料理勝負だなんだというものはなく、いかにお客さんに満足してもらえる料理を出すかがテーマの、お客様本位のものばかりです。
このあたりは、想定する読者層は高めかなあと思います。