魔族の侵攻の前に劣勢に追い込まれた王国は、少数精鋭を敵地深くに送り込むことで形勢逆転を狙った。その大博打は当たり、アンリ王子、聖女エリザベート、帰らずの森の賢者エカテリーナ、東方の女剣士呂姫、そして王子の婚約者であるロメリアのパーティーは見事に魔王討伐に成功した。たちまち次の魔王の座を巡って内紛が始まり、侵攻どころでなくなる魔王軍。
しかし、帰国を前にアンリ王子はロメリア伯爵令嬢との婚約を破棄し、パーティーから追放した。戦いに何の貢献もしなかった女を勇者の数に入れたくはないし、なにより聖女との婚姻の邪魔になったからだ。
特に反論するでもなく王子たちと分かれたロメリアだったが、彼女にはそんな王子の相手をするより先にやらなければならないことがあった。魔王は倒れ、本拠地は混乱しているけれど、祖国にはいまだ無視できない数の魔王軍の大軍勢が侵攻したままなのだ。ロメリアは自領に戻り、独自の軍隊を編成し資金を集めていく。0からの出発だが、彼女の軍は少しずつ形になっていく。なぜなら、ロメリアには仲間に幸運を授ける『恩寵』と呼ばれる奇跡の力があるのだ。王子は知らないことではあったが、彼女もあえて話す価値があるとは思っていなかった……。
作品紹介には「王子から婚約破棄されて人生のどん底に突き落とされる」とか書いてあるけど、このロメリアって全然落ちてないよね。むしろ、足かせが外れて空に舞い上がっている感じです。情報収集とか移動経路の確保とかの重要性も理解できず、やるべきことの優先順位もつけられない王子と分かれるやいなや、自分たちを助けるために死んでいった者たちのためにも次の行動へと動き出します。
ウェブの方は1巻相当分まで。書籍化の方がかなり先行しています。
【ロメリア戦記~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~】【はりす/有山リョウ】【コダマ】【ガガガブックス】【小説家になろう】
しかし、帰国を前にアンリ王子はロメリア伯爵令嬢との婚約を破棄し、パーティーから追放した。戦いに何の貢献もしなかった女を勇者の数に入れたくはないし、なにより聖女との婚姻の邪魔になったからだ。
特に反論するでもなく王子たちと分かれたロメリアだったが、彼女にはそんな王子の相手をするより先にやらなければならないことがあった。魔王は倒れ、本拠地は混乱しているけれど、祖国にはいまだ無視できない数の魔王軍の大軍勢が侵攻したままなのだ。ロメリアは自領に戻り、独自の軍隊を編成し資金を集めていく。0からの出発だが、彼女の軍は少しずつ形になっていく。なぜなら、ロメリアには仲間に幸運を授ける『恩寵』と呼ばれる奇跡の力があるのだ。王子は知らないことではあったが、彼女もあえて話す価値があるとは思っていなかった……。
作品紹介には「王子から婚約破棄されて人生のどん底に突き落とされる」とか書いてあるけど、このロメリアって全然落ちてないよね。むしろ、足かせが外れて空に舞い上がっている感じです。情報収集とか移動経路の確保とかの重要性も理解できず、やるべきことの優先順位もつけられない王子と分かれるやいなや、自分たちを助けるために死んでいった者たちのためにも次の行動へと動き出します。
ウェブの方は1巻相当分まで。書籍化の方がかなり先行しています。
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