付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す6」 Schuld

2022-08-29 | 異世界転生
「正しい正しくないは、後から幾らでも変わるし分からんよ。結局自分が納得のいく解決を探す以外、正しいなんてものはない」
 その解決方法が正しかったかどうか尋ねるディードリヒに、エーリヒは法と正論だけを貫くことだけが正しいことではないという。

 最低でも5年はかかると言われていたアグリッピナ氏の使い走りは3年で奉公期間が終わった。彼1人の交代要員として家宰と数人の護衛騎士と10人の小姓が新たに補充され、引き継ぎも終わったし、お別れ会も済んだ。
 これで念願の冒険者生活だと意気揚々と故郷に旅立つエーリヒだが、権謀術数乱れ飛ぶ周囲はそんな風に見てはいない。エーリヒは10数人分の仕事をこなしつつ、暗殺や襲撃を幾度となく撃退し、謀略の数々を繰り広げていたのだ。そんな青年が地方に旅立つということは、アグリッピナが自前の諜報網だかを帝国全土に張り巡らせるための伏線としか思えなかった……。

 データマンチ転生者エーリヒが丁稚の立場から解放され、帝都を旅立ってから帰郷までの2ヶ月で遭遇したクソ単発イベントの数々をしっかり400頁ほどかけて語りまくります。ウェブ版では回想で「週一くらいの頻度で斯様なイベントに巻き込まれて疲れ果てる嵌めにあったので、やはり私は何かに呪われているのではなかろうか」でスルーしたくだりです。
 ウェブ版の「青年期」は「15歳の秋」から始まっているのだけれど、その前に「15歳の初秋」が挟まり、名前も出て来なかった馬肢族(ツェンタオア)の女戦士ディードリヒが今回のメインヒロインを務めます。

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