付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「エスパー大戦」 エルンスト・ヴルチェク

2022-08-18 | 宇宙・スペースオペラ
「すべてはゲームにすぎない。
 ルールを理解しているほど有利にのぞめる。さらにほかの者がルールを知らなければ知らないほど大きく優位に立てる。理想的なのは、ほかの者たちがなにがおこなわれているのかわからない、あるいはなにかが進行していることにも気づいていない場合だ」


 捕囚としているカルタン人の全知女性ダオ・リン=ヘイを奪還すべく、カルタン艦隊がニッキ・フリッケル指揮する宇宙船《ワゲイオ》への襲撃を続けていた。技術的には《ワゲイオ》は敵より1000年進んだ文明の産物だが、数の差で追い詰められて味方の基地に寄港することもできないまま3ヶ月が経過していた……。

 44年ぶり、625巻ぶりにペリー・ローダンを購入。2話収録の本が月2冊出ているのに、まだ原著と比較して35年遅れ。今回は捕囚となったダオ・リン=ヘイを護送する宇宙船ワゲイオの逃走劇からロボットの惑星まで。メインキャラ3人はすべて女性。序盤を思うと女子率高くなったなあ……。
 宇宙英雄ローダン・シリーズといいつつ、ローダン本人が出てくるエピソードはあまり多くない、群像劇による超古代から未来、銀河の果てから異次元まで網羅する大河歴史SFアクションだけれど、シリーズならではのジャーゴンが冒頭から満載(しかも酔っぱらいの夢)なので、読み始めて困惑しきり。でも、この話って「エスパー大戦」なんて壮大な邦訳タイトルですが直訳すれば「エスパーとの戦い」で、オチはつまり『無責任艦長タイラー』ってことじゃないかと思うのですがいかに?
 ちなみにAmazonで「ペリー・ローダン」「宇宙英雄ローダン」で検索かけても電子書籍以外はほとんど引っかかりません。毎回のタイトル名だけでシリーズ名を書籍データや検索タグに入れてないようです。

【エスパー大戦】【六日目のロボット】【宇宙英雄ローダン・シリーズ<669>】【エルンスト・ヴルチェク】【ハヤカワ文庫SF】
コメント
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