世界中にダンジョンが出現するようになって100年ほど。探索者となるのに必要なスキルが覚醒するのは１万人に１人ほどだと言われているが、高校入学を間近に控えた陰キャ男子高生、山形公平に突如としてスキルが覚醒した。探索者は危険はあるものの高収入確実の人気職業。しかし、問題はその覚醒した称号とスキルだった。
称 号【まだ誰でもないあなた】
スキル【風さえ吹かない荒野を行くよ】
それは前代未聞で正体不明にして、あまりにポエミーすぎた……。
単にポエミーにしてチートなスキルというだけだったら、ありきたりなダンジョン攻略ものなのですが、このポエミーなのがどんどん増殖し、その能力に本人と周囲がきりきり舞いして右往左往する一方、そのポエミースキルの向こうに垣間見える不穏な空気、世界の秘密的な何かが物語を盛り上げます。
これもまた「ＲＰＧみたいなシステムとゲームみたいなダンジョンがなぜ生まれて機能しているか」という設定を根底においた意欲的な作品の１つなんです。それも御堂監督官の暴走で新興宗教みたいな馬鹿騒ぎになっちゃうわけですが。
【攻略！大ダンジョン時代～俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど】【てんたくろー】【nyanya】【PASH！ブックス】【小説家になろう】【陰キャ男子が世界を救う!? 痛快バトルファンタジー】【コマンドプロンプト】
