付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「戦物語」 西尾維新

2023-07-03 | ホラー・伝奇・妖怪小説
「何度でも繰り返せるし、何度でもやり直せる。それが家族なのだから」
 阿良々木ひたぎはかように語り、何があってもなんとでもなると新婚旅行に挑む。

 阿良々木暦が滅びかけていたキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと遭遇してから6年だか18年だかが経過して、24歳になった暦は戦場ヶ原ひたぎと結婚していた。もっともひたぎは外資系トレーダーとして日本に拠点を築くべく奔走していたし、暦はFBIアカデミーの研修を受けるべくアメリカに派遣されていて、現地に購入したボートハウスが自宅だ。そんな2人がなんとか日程調整し、まだ済ませていなかった新婚旅行先に選んだのは栃木県日光市にある戦場ヶ原だった。
 そんな新婚旅行に、阿良々木夫妻は忍野忍ばかりか神原駿河まで同行させるのだが、さらに暦には風説課の甲賀課長から、日光に行くならついでに割れてしまった殺生石も確認しておけと言いつかってしまう……。

 この話は第一印象が「怖い」「壊れてる」と思ったキャラほどまともで、逆に「真面目」「普通」と思ったヒロインほど壊れていて怪異な話なのですが、そういう意味でめでたくご結婚おめでとうございますです。6年だか18年だか経っても、阿良々木暦は優柔不断で迷走して老倉にバカにされ、人生にかかわる大きな決断をサプライズにしようとして八九寺にドン引かれています。
 名前の意味と意義を考え、人生に思いをはせる回。もちろん空回りしてます。

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