「お花だけがきれいなんじゃない。きれいだと思わなくちゃ、どんなものでも、ぜったいにきれいには見えないんだよ」
「花物語」というタイトルの本は、牧野富太郎の植物記から吉屋信子の少女小説、西尾維新の伝奇ジュブナイルといろいろありますが、これは1992年に雑誌『Myojo』に連載され、1995年に単行本化したものを2009年にフルカラーで文庫化した、橋本治とさべあのまによるイラスト小説。サクラ草から沈丁花まで、さまざまな花を題材にした15の物語が収録されていますが、登場人物は新入学児童から20代女性、主に雑誌の購読者層である小中学生が主人公で、それぞれの人生の転機となった気持ちを切り替えた瞬間にオーバーラップする花の姿が描かれます。巻末の橋本治とさべあのまの対談によれば、「教科書に載るような小説」をテーマにしたのだとか。
ティーンエイジャーを対象とした雑誌に掲載された、マンガ家によるイラストがたっぷりついた小説ですが、これを「ライトノベル」に区分して良いのか迷いますが(認められない人も多そうだけれど)、それを言い出すとどこかにライトノベル審査会みたいなものを作って年配の文学者やら天下りの(誰が決めたか分からない)委員の判定待ちみたいになっちゃうので、原点に還って「マンガ家のイラストが付いた小説だからヨシっ!」と割り切るのがいちばん合理的です。
【花物語】【橋本治】【さべあのま】【ポプラ文庫】【サクラ草】【紫陽花】【プール】【夏休み】【夜】【秋のヒマワリ】【夕焼け】【コスモス】【夕焼け】【将来】【大掃除】【お年玉】【白い梅】【沈丁花】【旅立ち】
「花物語」というタイトルの本は、牧野富太郎の植物記から吉屋信子の少女小説、西尾維新の伝奇ジュブナイルといろいろありますが、これは1992年に雑誌『Myojo』に連載され、1995年に単行本化したものを2009年にフルカラーで文庫化した、橋本治とさべあのまによるイラスト小説。サクラ草から沈丁花まで、さまざまな花を題材にした15の物語が収録されていますが、登場人物は新入学児童から20代女性、主に雑誌の購読者層である小中学生が主人公で、それぞれの人生の転機となった気持ちを切り替えた瞬間にオーバーラップする花の姿が描かれます。巻末の橋本治とさべあのまの対談によれば、「教科書に載るような小説」をテーマにしたのだとか。
ティーンエイジャーを対象とした雑誌に掲載された、マンガ家によるイラストがたっぷりついた小説ですが、これを「ライトノベル」に区分して良いのか迷いますが(認められない人も多そうだけれど)、それを言い出すとどこかにライトノベル審査会みたいなものを作って年配の文学者やら天下りの(誰が決めたか分からない)委員の判定待ちみたいになっちゃうので、原点に還って「マンガ家のイラストが付いた小説だからヨシっ!」と割り切るのがいちばん合理的です。
【花物語】【橋本治】【さべあのま】【ポプラ文庫】【サクラ草】【紫陽花】【プール】【夏休み】【夜】【秋のヒマワリ】【夕焼け】【コスモス】【夕焼け】【将来】【大掃除】【お年玉】【白い梅】【沈丁花】【旅立ち】