「裏稼業転生５」 西の果てのぺろ。

　聖銀狼会を返り討ちにして野望を打ち砕いた竜星組は急拡大した。もちろん組織が大きくなれば、ダメな連中も紛れ込むのだが、明らかにダメな者は排除し、少しは見込みのある者は「更生施設」ことランドマーク本家に送り込んで性根をたたき直していく。
　公私ともにますます忙しくなったリュー・ミナトミュラー準男爵だが、ここに新たな王命が下った。第三王女エリザベスの南部視察に同行し、その案内役を務めよというものであった……。

　今回は「王女のケツ持ち」のら南部旅行篇。途中何か不手際があれば王女の王位継承争いの庇護となります。リューは王女の安全を確保しながらの先導をしますが、やはり行く先々でトラブルの数々。そこをなんとか乗り越えていくのですが、その陰には先行して露払いをすることになったイバル・コートナインの姿が。
　典型的なバカ貴族子弟として登場し、あっさり主人公に叩き潰されたかませ犬ポジのイバルくんですが、もう４巻５巻でリューの左腕ポジに収まり、その圧倒的なまでの有能さを見せつけてくれます。こんなに有能なのに、どうしてあんなバカやっちゃったんですか?!

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