クラフト・エヴィング商會を初めて知ったのは、地図専門の雑誌「ラパン」での連載記事でした。
「大江戸火星人地図」とか、実際に存在しない地図をさも実在しているかのようにでっち上げ、それに対するもっともらしい記事をつけたものでした。あるお泊まりイベントで、その地図をネタにゲーム企画を1本みんなででっちあげてしまったこともありますが、それくらい面白く、インパクトがありました。
こういう本気の遊びが好きなので、他に記事はないか、本は出していないかと探していてみつけたのがこの本。
クラフト・エヴィング商会の先代、吉田伝次郎が愛用していた古い皮トランクから発見されたのは、「アゾット行商旅日記」なる10冊の手帳だった。
そこに記載されていたのは不思議な国アゾットでの旅行記であり、「おみやげ」として遺されていた酒の空壜らしきものやら奇妙な小箱、得体の知れない機械などの図版を交えてアゾットの様子が再構成されていく……。
面白いけれど、本は本として独立しているので、同じようなことをやっていても雑誌企画とは違うなと確認しました。水路測量の話とか、ロードマップの蘊蓄とか、観光地のイラストマップとか、普通にあたりまえの地図にまつわる記事があれこれ載っている中に、しれっと大嘘をいかにも本当っぽくまとめた記事がホンモノの古地図の記事などの間に載っているからインパクトがあったので、それだけまとまっていてもなんというか、普通の都市系ファンタジーの資料風の本でしかありませんね。
もちろん、クラフト・エヴィング商會の作品を順番に買いそろえてしまうくらい面白かったのですけれど、雑誌で見たときの興奮はなかったのでした。
【クラウド・コレクター】【雲をつかむような話】【クラフト・エヴィング商會】【筑摩書房】【すぐそこの遠い場所】【古ぼけた手帖】
「大江戸火星人地図」とか、実際に存在しない地図をさも実在しているかのようにでっち上げ、それに対するもっともらしい記事をつけたものでした。あるお泊まりイベントで、その地図をネタにゲーム企画を1本みんなででっちあげてしまったこともありますが、それくらい面白く、インパクトがありました。
こういう本気の遊びが好きなので、他に記事はないか、本は出していないかと探していてみつけたのがこの本。
クラフト・エヴィング商会の先代、吉田伝次郎が愛用していた古い皮トランクから発見されたのは、「アゾット行商旅日記」なる10冊の手帳だった。
そこに記載されていたのは不思議な国アゾットでの旅行記であり、「おみやげ」として遺されていた酒の空壜らしきものやら奇妙な小箱、得体の知れない機械などの図版を交えてアゾットの様子が再構成されていく……。
面白いけれど、本は本として独立しているので、同じようなことをやっていても雑誌企画とは違うなと確認しました。水路測量の話とか、ロードマップの蘊蓄とか、観光地のイラストマップとか、普通にあたりまえの地図にまつわる記事があれこれ載っている中に、しれっと大嘘をいかにも本当っぽくまとめた記事がホンモノの古地図の記事などの間に載っているからインパクトがあったので、それだけまとまっていてもなんというか、普通の都市系ファンタジーの資料風の本でしかありませんね。
もちろん、クラフト・エヴィング商會の作品を順番に買いそろえてしまうくらい面白かったのですけれど、雑誌で見たときの興奮はなかったのでした。
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