最初に読んだのは刊行直後だから、2002年。わあ、もう6年前だ。
角川春樹事務所の単行本なんて、まず買わないんだけれど、やはり表紙イラストと「小松左京賞受賞」の合わせ技かな。
話は単純。凡庸な男子学生が天才少女に「宇宙は人間に作れるのか?」という問いを投げかけてしまったことから、宇宙創生実験に巻き込まれることになってしまう……というもの。
調理次第でマッドサイエンティストものにもハードSFにもなるネタを、うまくハードSF寄りで、かつ一般読者もある程度取り込める程度の話にまとめたところがミソ。いや、「宇宙を創造することができるか」という思考実験から実際のプロジェクトに移行するところは確かに小松左京賞向きの作品だし、クライマックスの加速器周囲のエピソードは映画向けの情景が脳裏に浮かびます。人づきあいの苦手な少女と不器用な学生の交流というあたりも、のんびり農作業のシーンとか交えて良い感じに進みます。
【神様のパズル】【機本伸司】【D.K】
角川春樹事務所の単行本なんて、まず買わないんだけれど、やはり表紙イラストと「小松左京賞受賞」の合わせ技かな。
話は単純。凡庸な男子学生が天才少女に「宇宙は人間に作れるのか?」という問いを投げかけてしまったことから、宇宙創生実験に巻き込まれることになってしまう……というもの。
調理次第でマッドサイエンティストものにもハードSFにもなるネタを、うまくハードSF寄りで、かつ一般読者もある程度取り込める程度の話にまとめたところがミソ。いや、「宇宙を創造することができるか」という思考実験から実際のプロジェクトに移行するところは確かに小松左京賞向きの作品だし、クライマックスの加速器周囲のエピソードは映画向けの情景が脳裏に浮かびます。人づきあいの苦手な少女と不器用な学生の交流というあたりも、のんびり農作業のシーンとか交えて良い感じに進みます。
【神様のパズル】【機本伸司】【D.K】
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