「感情の問題には利益供与で対処する。些細なしこりは利益で洗い流すのが一番だ」
所属不明の自衛官か何かの伊藤信士の言葉(物凄く悪い顔で)。
藤崎綾乃は昔から口べただった。そもそも人づきあいが苦手だった。それで面接をあまりしないで就職できる先を探していて、防衛省の技術研究本部に入ったものの、セクハラ騒動に巻き込まれて閑職に。
駄目な30女が開き直って始めたのがロボット戦車の研究だったのだが……。
文庫帯にあるように「めんどくさいアラサー天才工学系女子の、ロボ戦車開発&恋愛」に「極東危機」付きの話です。確かに他人と面と向かってはほとんど何も話せないのに、文章にするとやたら饒舌になるあたり、確かに面倒くさいかも。
同じ作者の『マージナル・オペレーション』と同じ世界の同じ時代(正確には平成32年)の物語で、斉藤さんが出るかと思ったら伊藤さんでした。
「油は人を幸せにするわ。豚にもするけど」
トンカツがおすすめだと、藤崎母の言葉。
「すごい技術でロボット戦車を考えました!という話ではなく、現場からはこういう要求があるだろうし、上の方にはこういうアピールをすれば採用されやすくなるだろう、それを調整して今ある技術をベースに作っていこうという話で、決して天才科学者の超技術の産物ではなく、そういう意味でリアリティのある技術開発秘話です。そして自衛隊なので、災害救助と雪祭りが用途に想定されるという……。
それに、極東危機がかかわってくるのは当然の流れとして、ラブコメのエッセンスも少々。こちらは量は多くないけれど、しっかり効いてます。
「技術開発系のSFが読みたい」とちょうど言っていた長男に、『楽園の泉』や『ふわふわの泉』とセットで薦めようと思います。
【富士学校まめたん研究分室】【芝村裕吏】【橋本晋】【ハヤカワ文庫JA】【ロボット戦車】【もうアニメソングは歌わない】【朝鮮動乱】【戦車モドキ】【関数電卓】【冷蔵庫にアイス】【冷凍うどん】【コンビニ弁当】【とんかつ】【戦闘用無人ロボット】【防諜】【私はあずきバーの女】
所属不明の自衛官か何かの伊藤信士の言葉(物凄く悪い顔で)。
藤崎綾乃は昔から口べただった。そもそも人づきあいが苦手だった。それで面接をあまりしないで就職できる先を探していて、防衛省の技術研究本部に入ったものの、セクハラ騒動に巻き込まれて閑職に。
駄目な30女が開き直って始めたのがロボット戦車の研究だったのだが……。
文庫帯にあるように「めんどくさいアラサー天才工学系女子の、ロボ戦車開発&恋愛」に「極東危機」付きの話です。確かに他人と面と向かってはほとんど何も話せないのに、文章にするとやたら饒舌になるあたり、確かに面倒くさいかも。
同じ作者の『マージナル・オペレーション』と同じ世界の同じ時代(正確には平成32年)の物語で、斉藤さんが出るかと思ったら伊藤さんでした。
「油は人を幸せにするわ。豚にもするけど」
トンカツがおすすめだと、藤崎母の言葉。
「すごい技術でロボット戦車を考えました!という話ではなく、現場からはこういう要求があるだろうし、上の方にはこういうアピールをすれば採用されやすくなるだろう、それを調整して今ある技術をベースに作っていこうという話で、決して天才科学者の超技術の産物ではなく、そういう意味でリアリティのある技術開発秘話です。そして自衛隊なので、災害救助と雪祭りが用途に想定されるという……。
それに、極東危機がかかわってくるのは当然の流れとして、ラブコメのエッセンスも少々。こちらは量は多くないけれど、しっかり効いてます。
「技術開発系のSFが読みたい」とちょうど言っていた長男に、『楽園の泉』や『ふわふわの泉』とセットで薦めようと思います。
【富士学校まめたん研究分室】【芝村裕吏】【橋本晋】【ハヤカワ文庫JA】【ロボット戦車】【もうアニメソングは歌わない】【朝鮮動乱】【戦車モドキ】【関数電卓】【冷蔵庫にアイス】【冷凍うどん】【コンビニ弁当】【とんかつ】【戦闘用無人ロボット】【防諜】【私はあずきバーの女】
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