「あなたは、あなたの最高になればよいのよ」乃木坂カレナは彼女みたいになりたいという春科綾音を諭した。
演劇部チーム・レグルスのクリスマス公演はギリシア神話の「エロスとプシケー」に決まり、客演としてレグルスの元トップのカレナも美の女神アフロディーテ役で参加することとなった。
だが、自分が吸血鬼であると自覚した詩也が綾音と距離を置こうと考えたことから綾音がスランプに陥ってしまい……。
詩也と綾音と雫の関係にとってターニングポイントとなる巻で、すぐに近親相姦やら殺人やら乱れ飛ぶギリシア神話が今回のテーマ。
話が進むうちに芝居のストーリーとそれを演じる者たちの関係がリンクし始め、それに伴って演技の解釈が変わり、シナリオが変わり、そして終幕へと突っ走っていく構成は健在です。
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