先日正岡子規のことをつらつらと書きましたが、私の住んでいる川越の旧市内にも、正岡子規の旅の足跡が記されています。
正岡子規の碑は、川越市大手町の現在は個人宅ですが、元旅籠の跡地に高さ1メートルに満たない自然石に「砧うつ 隣に寒き 旅寝哉」と穿たれています。
夜なべ仕事で砧に布を打ち付けている、音が聞こえている旅籠で、南国松山とは違った、関東の空っ風に吹かれ,疲れた上に冷え切った体で旅の旅籠の独り寝をうたったものです。
当時子規は、東京帝国大学に入学したばかり、関東地方から信州地方を旅していた頃の時代です。
砧を使用して布に光沢を出すような行為は、たぶん当時の川越唐桟を作っていたのか判りませんが、青春の彷徨とでも言うような、24歳の子規にとっては大切な人生のターニングポイントだったのかもしれません。