日々好日

さて今日のニュースは

裁判員制の疑問

2008-06-02 21:17:47 | Weblog
評判の悪かった裁判員制度導入がいよいよ来年5月21日近かまり秒読み段階になってきました。この秋には裁判員候補者選びが始まり通知が発送されます。
聖域だった司法の世界に市民が参加し裁判制度を変えて行こうと言う法曹界
の意向で裁判員制度が導入される事になった。
初めいかめしい裁判に対し拒否反応がはげしかったが、各地で催される裁判員フォーラムや説明会、或いは模擬裁判等で、可成り流れは変わって来たようです。
しかし問題点も浮き彫りされて来た様です。
新たな国民の義務の新設に対する賛同と反対。
裁判後の評議議決の際、裁判員が経験豊かな裁判員の言動に影響を受け裁判官の 意向をくんだ評決に成りやすい恐れがある事。
裁判官さえ死刑の判決には、耐え難い苦痛を感じると言うがシロウトの裁判員が
これに耐えられるか?
一方裁かれる方もズブのシロウトに自分の命や将来を左右される事に対して抵抗を
感じないで素直に受け入れられるか?
出来るだけ裁判日数を短縮するため、公判前整理と言う制度で審理の問題点をしぼり込んでおく手法が取られるが、複雑な事件に対応出来るか疑問です。
また裁判員は大体5日間日当として1万円そして旅費が支払われと言うが、裁判が
伸びた場合はどうなるのか?
裁判員が審議の際何の発言もしなくても罰則はないのか?
裁判員に選ばれて裁判に出席しなかったり、裁判で宣誓を拒んだら10万円以下の過料に処されると言う。
裁判は裁判官との打ち合わせ等で殆ど丸1日潰されます。法廷に出る時間は1日 大体5時間位だと言う。シロウトにとっては矢張り苦痛ではないだろうか?
判決文には裁判官が署名するので裁判員の名前は出てこない様になって居ると言うが、その裁判に裁判員が関係していた事が判る様な資料をつける事が検討されて
居ると言うから、将来は判決文にも名前が書かれるのではないでしょうか?
人それぞれで、裁判員になりたい方も多いと思いますが、私個人としては勘弁願い
たい気持ちです。