日々好日

さて今日のニュースは

裁判員制度と被告席

2008-06-22 09:00:34 | Weblog
我々が裁判を傍聴する事は希で、殆どの人達が無縁なものだと思って居ました。
しかし裁判の模様は裁判もののTVドラマや映画で良く知れ渡っています。
裁判官が何処に居て、検察官が何処に居る。被告席や証言台、証言前の宣誓の模様等比較的詳しく再現されて居て、あたかも自分が裁判に参加して居る様な錯覚さえ
覚えるものでした。
しかしこれが来年からの裁判員制度が始まると、誰でもが国民の義務として裁判の
裁く側に座らねばならなくなります。
裁判員制度に対する国民の反応は鈍く、まるで人ごとみたいな感じですが、来年には確実に自分にも回ってくる確率がある事です。
今年の7月15日から9月1日にかけて各地裁は2009年の裁判員候補者名簿作成に必要な人数を管内の市町村選挙管理委員会に割り当て通知します。
各選管は10月15日まで割り当てられた人数を選挙人名簿から、くじで選び名簿
作成して地裁に提出します。
各地裁は提出された名簿を基に2009年の裁判員候補者名簿を作成します。
11月から12月にかけて名簿に記載された貴方の元に通知がきます。
大体日本全国で30万人の人がこれを受け取る事になります。
そして裁判員等選任手続き期日のお知らせと云う呼び出し状が裁判員選任手続きの
(初公判の初日)遅くとも6週間前に候補者の手許に届きます。色々の手続きを経て裁判員に選任され裁判に参加する事になります。
実際の裁判開始は来年の7月以降の予定と云うが、我々が知らない間に予定表は着々と進めれています。
この裁判員制度で被告が座る被告席が裁判員に偏見を持たせない様に変更になった
と言う。
是まで二人の制服姿の刑務官に挟まれて座っていたのを、弁護士と刑務官の一人の
間に座りもう一人の刑務官は後ろに控える状態にしたと云う。
今までのお白州に引き立てられる罪人の構造を少しでも和らげる効果を狙った様です。
また入廷後外していた被告の手錠、腰紐も外されてから入廷に見直されると言う。
しかし大丈夫だろうか心配になってきます。今までまさかの裁判所から被告脱走と
云う不祥事が起きた記憶がなまなましく思い出されます。
裁判員制度に配意するあまり、警護が甘くなるのは困ります。
司法当局もその点充分に配意して欲しい。