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残業時間

2008-06-30 09:32:58 | Weblog
今自民公明の与党間で長時間労働抑制を図る労働基準法改正案をめぐり攻防が続いています。
ご存じのように労働基準法32条では1日8時間。週40時間となっていますが、労働組合等と1週15時間。2週27時間。4週43時間。1ケ月45時間。  2ケ月81時間。3ケ月120時間。1年360時間を基準に36協定を結び時間外労働の残業が認められます。
今問題になっているのは、50%以上の賃金割増率を義務ずける残業時間を月80時間超から月60時間超に修正しょうとする動きです。
現在の労基法では労働者の残業に25%以上の割増金が支払われているが、是を
大幅に切り上げて、残業時間を明確化し長時間労働の解消に努め様と云うものです。
月80時間以上超えないと50%の割増金が出ないと、60時間以上で貰えると言う事であれば、大変な違いだと思います。
25%と50%では貰う割増金が相当開きが出そうです。
当然、日経連は割増金引き上げは財政負担増で、割増金目当ての残業が増える恐れがあると大反対です。
是に対し連合は80時間は過労死直前で問題外だが、60時間であれば、長いが
止むを得ないとの立場です。
残業について少し考えて見たいと思います。会社は朝早くから夜遅くまで働く人間
は見所があると重宝がります。しかし残業手当をまともに支払えば、会社は倒産する、残業はタイムカードを押してからしてくれと露骨な嫌がらせする会社もたまにはあると言う。
2005年の大会社の残業代です。東京電力89億4千万円を25,900名に。
中部電力65億円を12、000名に。ミズノ18億6千万円を2,000名へ。
是から見ても時間手当が如何に巨額かが判ります。
しかしこれらは正式の時間外でこれ以上の時間外が存在する事は周知の事実です。
所謂サービス超勤と言われるものです。
日本の今日の繁栄は団塊の世代と言われる人達の血の滲む、このサービス超勤に
よって築かれたと言っても過言ではありません。
時間外労働は又色んな弊害を産みました。
仕事中毒と言われる仕事人間を作り出し、帰宅拒否症候群と云われる病気まで作り出しました。
反面、企業不振で残業0(ゼロ)宣言をした会社の労働者は何をして良いのか判らなくなって来ました。これがうつ病と云う厄介な現代病も急増させました。
残業と一概に言うが中には余り必要のない残業もあります。
手当目当てと言われても仕方無い様な残業。ナアナア残業付き合い残業。是は
新人や上司として早く帰ると言えず残業に付き合うケースです。
全てとは云はないが、昔は随分あったと聞く。
今は残業が出来る会社に勤めて居る事自体が幸運と云われる時代です。
ワーキングプアや派遣社員にとっては別世界の出来事なんでしょう。