日々好日

さて今日のニュースは

国民の目線での改革

2008-06-26 14:44:55 | Weblog
先日の国会閉会後の記者会見で盛んに福田首相が力説していた国民の目線で着々と
改革を進めて行くと言う事、チョット考えると国民の立場に立ちますと言う事でしょうか?
是と対照的にまず國を考え、何処を改革したが手取り早い効果を出せるか?
改革の為には傷を受けても仕方ない。兎に角改革をと走り出したのが小泉元首相でしょう。
大企業や大都市への偏重。大きい処の繁栄がやがて全てに波及すると云う考え方。
官僚体制の打破に一番弱い郵政省を選び、外国資本や日本の金融界、保険等を後押しに郵政選挙と言われる選挙で大勝利し、改革に火が付いたかにみえたが、余りにも急激な改革と歳費の削減、公共事業の大幅カット。地方交付金等の削減と続き まず地方が悲鳴を上げ、あらゆる処に歪みが出てきました。
医療、雇用、介護、教育等全般に及び、企業までもが、成果主義、競争原理の導入でおかしくなってきました。
小泉政権はそこで放り出してしまいました。壊し専門の小泉ですから仕方無い事 です。
所謂平成維新と言われる改革が空中分解の危険に曝されてきました。
明治維新は中央集権と云う強い力で推し進められ、成功しましたが、現代は余りにも複雑過ぎます。
その後安倍政権、福田政権と引き継がれ、改革の歪みは更に広がってきました。
医療関係はもはや修復出来ないまでになってしまいそうです。
雇用関係は非社員の増大やワーキングプア等ネット難民を生み出し、益々現役労働者数が減っていきます。
後期高齢者医療制度と国民皆保険の維持。増大する社会保障費の財源問題。
天下り官僚から国家公務員法改正問題、一般会計より大きな特別会計をどうするか
800兆円の国家の借金、今も1秒ごとに何千万円の利子が膨らんでいます。
確かに改革は国民の目線でして頂きたいが、肝心の政策の先送りであっては、
何時まで経っても解決出来ません。
国民はもう大概分にしてくれと云う考えと、今改革しないと日本はどうにかなってしまうぞ、と云う恐れ、相容れない考えの狭間で揺れています。
国民の目線と云うフレーズは色々な取り方がある事が判りました。