日々好日

さて今日のニュースは

米国初金融危機

2008-09-17 10:35:45 | Weblog
米国名門証券会社リーマンブラザーズの破綻は一夜明けてその巨大さが判ってきました。リーマンの負債総額は64兆円と云う米国史上最大の破産額です。
日本の年間國の予算額84兆円に匹敵する程の巨額な金額です。
サブプライムローンの実害は止まる処を知りません。
これで米国証券大手5社のうち、3社がここ半年で経営破綻か身売り合併し米国
金融界の淘汰や合併が進み、次は何処だと経済界全般に不安がは走って居ると言う
これは過去の日本がバブル崩壊後次々と銀行証券会社が倒産し、遅まきながら
巨額な公的資金投入で血止めの応急処置をした状態と全く同じ様相です。
次に米国では資金繰りに悩む米保険大手AIGや地方銀行が標的になり支援策が
模索されています。
今回の倒産劇の一つには次の大統領選を考慮したブッシュ政権の一貫性のない  経済支援が上げられます。
政府系住宅金融大手2社に対しては住宅市場に影響があるからと渋々公的資金投入
し、また同じ様に破綻の危険のあった証券会社ベアスターンズ社には時間的猶予
を理由に政府緊急融資を決定し米国銀行大手のモルガンチェースに救済合併されました。
処がリーマンについては公的資金投入を拒否した。合併を予定していたこれも米国
大手銀行バンクオブアメリカが同じ様に破綻の危険のあった証券会社メリルリンチ
に鞍替えして救済合併を決めた。
斯くして、米国金融機関から見放されたリーマンは破算申請せざるを得なくなった
日本に於けるリーマン社への融資残高は、おおぞらの490億円を筆頭に1700
億円と言われます。またリーマン売りだしの証券化した金融商品額は円建てにして
2000億円位の投資額ではと言われます。
この損害が日本経済にどの様に影響を及ぼすかは全く不透明な状態です。
この米国発世界金融危機はどの様に私達に影響を及ぼしてくるのか?
専門家に云わせると、短期的には物価高の終息、中長期的には資金調達不足で
企業経営の困難化、リストラ、減給、倒産、経済の更なる悪化が予想される。
また公的年金の運用にも黄色信号が点り、年金額の削減等も覚悟しなければならない事態も出てくる可能性すら有ると言う。
私達とは一件何の関わりも無い様に思えたサブプライムローン問題は回り回って
重大な関わりを持つ事となりそうです。