日々好日

さて今日のニュースは

小泉元首相引退?

2008-09-26 09:35:27 | Weblog
世の中何が起こるか判らないとは良く言ったものです。
突然小泉元首相が次期衆院選には出馬しない旨表明しました。
このサプライズは一体何を意味するのか?この自民公明の与党対民主党との
大事な決戦が開始され様と云うこの時期に引退表明とは何故?
良く聞いてみると、小泉さんも人の親、自分の次男の衆院選立候補の道筋を造る
ためこの機会に引退表明したとの事。
あれだけ日本国のためと聖域なき構造改革をと連呼し続けた小泉さんも口だけの
人だったのかと、ちょつとガッカリです。
彼は自民党内では過去の人、残念がるのは、愛弟子の小池さんとか小泉チルドレン
の面々でしょう。もっともチルドレンの面々には利用価値がないと見たのか、冷たく突き放しては居た様ですが。
しかし小泉氏の国民的人気は依然として高く、待望論が未だ残っています。
彼が推し進めた、強引過ぎる様な構造改革、郵政、道路公団民営化、規制緩和等
は今となっては功罪半ばの評価がなされて居ます。
バブルがはじけ、日本経済は沈没寸前と言われた時に、聖域なき構造改革推進を
旗印に、当時強大な権力を持っていた官僚王国に踏み込み政治が少しだけですが
復権に成功しました。しかし急激な構造改革は、地方の疲弊や格差、医療制度の
崩壊を引き起こし、完全規制緩和は新たな問題を引き起こしました。
競争原理の導入は企業にリストラや非正社員雇用等でネットカフェー難民という
新たな雇用問題に発展しました。
また今日云われる年金、介護、医療問題の全てに小泉内閣が係わっています。
特に懸案の後期高齢者医療制度や、終末期医療制度等が今ひずみとなって出て
来ました。
しかし北朝鮮拉致の問題は自ら2度に亘る訪朝で問題解決の糸口を見つけたり、
沈みかかった日本をどうにか支えた功績は大きいと思います。
あれだけ大騒ぎした自民党総裁選の末誕生した麻生内閣の支持率は、共同通信の
調査で48%だったと云う。これが多いか少ないか、はたまた適正かどうかは、
衆院選の民意で決まると思います。
小泉政権については、非を挙げつらいがちですが、国民も是に同調して皆が
小泉劇場で踊った事を忘れてはいけません。
いずれその功罪は歴史が証明する時が来ると思います。