汚染米のロンダリング

今までは不法な手段で得た金をアチコチに移転させて足跡を判らなくする資金洗浄
所謂マネーロンダリングが有名でしたが、今回の汚染米のロンダリングには全く
恐れ入ります。
まず三笠フーズが政府に工業用のりに加工すると偽り処理に困っている汚染米を、
農水省から大量に買い入れる。そして２社の架空の会社に卸した様に細工して実際は別の卸し問屋に売り渡す。
卸し問屋は次々に転売していきます。
まず、三笠フーズはカビ等除去し綺麗な普通の中国輸入米として転売する。
転売される度グレードアップして、工業用がいつの間にか食糧米に。中国輸入米に
最高の中国米に。国産米に。最高の国産米と云う品になってしまって居る。
値段も１キロ９円そこそこの汚染米が、最高の国産米として１キロ７００円も　　８００円にも化けてしまったケースすら有ると言う。
ましてや加工されてしまっては、汚染米と判別するのは無理な話です。
これでは止められないのも判るが、この様な背信的な商取引が堂々とまかり通る
世の中本当に情けないです。
是も競争原理導入の負の部分でしょうか？
全て金。利益を上げるためには何をしても許される風潮は本当に下の下です。
汚染米のロンダリングに係わった業者は３４５社にも上ると言う。
全く呆れてものが云えません。
中には始末に困った農水省の下っ端役人から無理矢理押しつけられ業者が、それを
ババ引き宜しく、上等の中国米と次の業者に転売する。
受けた業者は国産米だと偽って、給食業者や老人ホームへ売りつける。
中には残留農薬が検出されるケースすらあったと言う。
まだまだ、汚染米の被害は拡大するでしょう。
殆どがもう人のお腹の中に入ってしまい、牙を研いで居ると言う不気味さを感じます。
輸入するミニマムアクセス米全てが、汚染米とは云わないが、今でも２万５０００
トンが陸上げされている現実があります。
政府は汚染米を直ちに返品するシステムが構築されてないので暫くは輸入を中止
すると云っているが、現実の問題としてそれが可能なのか？
どうも政府の言い逃れで国民をまた騙しているのではと思えてなりません。
兎に角この汚染米被害の全貌と今後の善後策を早急に取ってほしい。
もう既に善意の関係者が風評被害で多大な損害を蒙って居る様です。
知らずに汚染米を食べさせられた国民も、そして知らずに食べさせた業者も、大変な被害者です。
是は皆、管理や検査に手抜かりがあった農水省の責任が遠因と思われてなりません