日々好日

さて今日のニュースは

ダム事業の凍結

2009-10-10 09:10:06 | Weblog
国は現在不要不急の公共事業見直しで全国143のダム事業見直しを検討して居る。
この程前原国交相は國直轄と独立法人の水資源機構が行っている56のダム事業の
うちダム本体が完成し、改修等進めて居る8事業を除く48事業全ての新たな工事
手続きには入らず一時凍結する事を言明しました。
これは関係者に大きな衝撃を呼び混乱状態になっています。

ダム工事等はまず用地買収。道路付け替え等生活再建工事。排水路トンネル工事・
転流工工事。本体工事と進みます。

八場ダムはこの本体工事契約が停止されました。
48事業のうちには建設段階で既に本体工事に入っている、岩手の胆沢ダム。奈良
の大滝ダムなど16事業がありますが是も全て工事凍結です。
中には何十年経った今未だに用地買収が済んでないダム工事もあります。

この全ての手続きを凍結し見直しのため一時ストップさせるのが狙いです。

前原国交相は既に全国141ケ所のダム工事中止を明言していますが、その本格的
始動とみるべきでしょう。

なお国の補助金等で行う道府県実施の87のダム工事については国としては中止
勧告はしないが国の補助金醵出に、関係知事との相談に乗ると含みを持たせた様
です。
これは地方の離反を恐れた懐柔策で自民党も顔負けの戦略の様です。

凍結のダム工事の内には平取ダムみたいに1300億円工事費の内930億円を支出し
工事完了目前のダム工事もあります。

また八場ダムの様に本体契約前に総工事費4600億円の内既に3210億円を
支出して居ます。
その中には受益都県の工事負担金1985億円が含まれまた利水費1460億円
は受け取り済みと言う工事も含まれます。

これらの関係自治体は一時凍結にしろ、ダム工事中止にしろ来年までの凍結は地元
にとってはやりきれないものがあります。
ましてやこれが来年度で中止となると補償は本当にして呉れるのか?
責任は誰が取って 呉れるのか?
と言いたくなってきます。

九州も10ケ所のダム工事が凍結されます。ひとごとではすまされません。

本当にダム工事は全て悪者なのか?

そんなにまでして「高速道路無料化」や「こども手当」を優先してすべき事なのか
国会も開かれてないのに民主党は少し功を焦る過ぎては居ないか?
何か問題多い今度のダム工事凍結宣言に思えてなりません。