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2010年概算要求出揃う

2009-10-16 09:11:10 | Weblog
政府の2010年度予算編成の概算要求再提出の締め切りでその外貌が判明しました。
当初90兆円半ばとの予想があったが、藤井財務相等の厳しい締め付けでどうにか
90兆円前半に落ち着いた様です、

しかしこれでも史上最高の概算要求に間違いなく、これは民主党が選挙で公約した
施策を出来るだけ盛り込む様に各省庁が概算要求に積み上げた結果でもある。

今後民主党は、税収の増が望めない状況で、特にガソリン税等の暫定税率廃止や、
高速道路無料化の伴う減収の中で、経費節減し如何に国民との公約を盛り込んで
限られた時間内に2010年度予算に仕立て挙げるか真価が問われます。

概算要求の中身を見ると可成り苦心の跡が読み取れます。

国交省は道路新規着工やダム事業等原則凍結で公共事業費は麻生政権の
当初予算と比べ14%削減をし総体的に当初予算の2・6%削減で6兆1943億円
の概算要求です。
この中には高速道路無料化に伴う6000億円の概算要求が含まれます。

国家予算の3分の1を占める社会保障費所管の厚労省の概算要求額は当初30兆円
を越えると予測されて居たが、当初予算の14・8%増の28兆8894億円に、
どうやら落ち着きそうです。
これはマニフエスト最大の目玉「こども手当」の半額給付2・7兆円や雇用保険の
国庫負担率引き上げに伴う歳費等が含まれ膨れあがったと思われます。

公立高校授業料実質無償化等を掲げる文科省は当初予算より9・0%の増額で、
5兆7562億円です
ちなみに公立高校授業料実質無償化に伴う概算要求額は4624億円です。


地方交付金関連等で総務省要求額は18兆934億円と厚労省に次いで大きな金額
です。これも当初予算の4・8%増です。

農水省は今回のマニフエストの目玉農家の戸別所得補償については、本実施は来年度
にまわされたがモデル事業等5600億円が計上され2兆7562億円当初予算の
7・5%増加となりました。

後は防衛省は「防衛省改革」関連経費を先延ばし現状維持。

環境省もエコ関連の来年度延長を見送り是も現状維持です。

外務省や内閣府は当初予算を下回る概算要求です。

09年度当初予算と補正予算を合わせた一般会計総額は102兆5千億円でこの内
44兆1000億円は国債を財源に充てて居ます
国家予算の4割強は借金で賄って居ると言う恐ろるべき実態です。

今回の概算要求がどの様の収まろうと最終的には赤字国債に頼らざるを得ないのではないか?

問題はそれが如何程か?果たして44兆円を下回る額か?
恐らく大きく上回るのではないかと予測され、折角国民が託した経費の節減は、
何だったのかとならない様に願いたいものです。