日々好日

さて今日のニュースは

鳩山首相所信表明演説

2009-10-26 16:21:25 | Weblog
今日召集された臨時国会は鳩山首相の所信表明演説で幕が切って落とされました。

誰も今回の鳩山首相の所信表明演説は、随分是までとは様変わりしたなと感じられたと思います。

従来の難解な言葉を駆使し上から流暢な格式高い所信表明と異なり、判り易い言葉で国民の目線で、
豊富な挿話を入れながら話す演説は随分変わった所信表明の様でした。
その点何か権威が薄くなり小粒な感じは否めません。

又演説は52分と言う極めて長いものになり、冗長で具体性に欠け、肝心の懸案
問題をぼかして居るとの反応もあるとか。

また時々映し出される自民党議員の顔は憮然として居て、隅っこに追いやられた
野党の悲哀が出ていました。

これに対し308議席を獲得し議場の大部分を占める民主党は、若手議員が多く
盛んに拍手や賛辞の掛け声を掛けて威勢の良いものです。

所信表明演説は先ず他党に選挙戦で戦って来たのは国民のためのもので共に国民のために
働きましょうと呼び掛けに始まり自己の政治寄金問題を詫び、弱者支援の政治を 
友愛の精神で行うと言明しました。

また政治主導で平成の大掃除をして歳費削減につとめ新しい政治を目指す事を
言明した。

そのために年金制度に取り組み、医療介護や後期高齢者医療制度の撤廃、子育てや
教育は社会全体で支えねばならない事、生活保護母子加算の復活や障害者自立支援
助成金打ち切りの復活等弱者救済に努める事、被爆国として核撲滅に務める事、
日本の優秀な技術を生かし排気ガス削減に向けて日本が先頭に立つ事、米国と対等な立場で安全保障問題や沖縄基地移転問題解決にむけ努力する事等を言明した。
また鳩山首相が言い出した東アジア共同体構想についても言及した。

さて言うは易し行うは難しの喩え通り何処まで実現できるか?
まずは是から鳩山政権に科せられる宿題提案となった様です。



いよいよ臨時国会召集される

2009-10-26 08:56:44 | Weblog
今日、衆院選後の長い政治的空白を置いて、やっと政権交代後民主党政権初の、 
173臨時国会が召集されます。

本当に長い政治空白でした。
その間鳩山政権成立後、色んな事が一人歩きして国会審議無しの議論が暴走して、
国民の承認無しで、既成事実として積み上げられた感じがしてなりません。

しかし民主党の勢いは最早本物で静岡・神奈川の参院補選では民主党が予想通りの
勝利で終わりました。

そんな中で開かれる臨時国会の会期は11月30日までの36日間です。

すっかり自信を無くしたヨレヨレの自民党が何処まで民主党政権と論議を戦わせる
事ができるか?

鳩山首相の所信表明演説に対する各党の代表質問は28日から3日間行われます。

政府は公務員給与法改正案・新型インフルエンザ対策関連法案・中小企業融資返済
猶予関連法案・北朝鮮関係船舶貨物検査法案を提出成立させたい意向と言われます。

公務員給与法改正案は、8月に出された人事院勧告に基づき、公務員一般職の月給
とボーナスを切り下げると言うもので、公務員一般職の人達にとっては、完全実施
されると平均年間給与は15万4千円程の減少になると言われる厳しいものです。

民主党の中には更に年功序列給与体系まで踏み込むと言う議員すら出てきました。

中小企業融資返済猶予関連法案は亀井金融相が提唱した悪名高いモラトリアム法
の再来でないかと金融界を恐れさせた法案です。
これは政府が金融界に担保保障みたいな格好でしぶしぶ認めさせ妥結したものです

こういった民主政権に対し、最大野党となった自民党は、建設中止の八場ダム問題
や民主党公約の目玉で、バラマキの色合いが強いと言われる「こども手当支給」や
「農家戸別所得補償制度」を徹底的に追求するものと思われます。

また政治主導を唱えながら大蔵官僚OBを日本郵政社長に内定した矛楯や鳩山首相
献金虚偽記載問題も明確な回答を求めて行く方針との事です。

民主党の党内事情も小沢体制の中での鳩山政権の微妙な立場や、船頭多くして船
山に登るの喩えの如く、おのおの大臣が功を焦り暴走気味に思えてなりません。

また肝心の行政刷新会議は小沢幹事長の横やりで若手議員引き上げで頓挫して居る
とか居ないとか、又政策から遠ざけられた議員の不満が噴出して居るとか兎角党内事情
も相当複雑なものがありそうです。

このへんが案外自民党の攻め処かも知れません。