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2010年概算要求査定作業へ

2009-10-17 08:12:21 | Weblog
2010年度一般会計の概算要求額が95兆381億円で閣議決定されました。

民主党の主張ではムダを省き、2009年度一般会計予算88兆5480億円を 
確か下回る公約だったが、あっさり破られ民主党のマニフェスト実現のため
6兆5000億円が増額された案配です。

マニフェスト実現のためには7兆1000億円が必要と言っていたが、大体その
辺で落ち着いた様です。

昨年夏の概算要求で出て来た枠外要求分、「事項要求」と言う言葉が一人歩き
して居る様です。

何と言っても要求項目の多い厚労省概算要求した約29兆円に計上出来なかった
生活保護母子加算額1000億円医療報酬増額8000億円子育て応援手当復活
6000億円等6項目で1兆円余り。国交省が高速関連で約1兆円。農水省が農地
関連で約5000億円。総務省が地方交付税上積み約1兆円。環境省がエコポイント
継続で1000億円。文科省が数百億円を「事項要求」で出しています。

是等は皆見せかけの要求を減額し枠外で予算獲得しようとする「要求大臣」の見本
です。即ち省益優先は生きて居ると言う事です。

是を認めると8月麻生政権が出した2010年度概算要求92兆1300億円すら
大きく越してしまう大盤振る舞いになってしまいます。

景気低迷で所得税、法人税とも大きく落ち込み09年の税収46兆円から40兆円
を割り込む状況です。
その上、ガソリン税暫定率廃止や高速道路無料化で更に減収が見込まれいよいよ
苦しくなります。

2010年度は税収を上回る支出で財源は一体どうする積もりなのか?

2009年度補正予算の見直しで、2兆9259億円を捻出したとは言え、とても焼き石に水で、
公約の赤字国債を44兆内に抑える等出来そうにありません。

藤井財務相は事項要求とはトンデモない認めないと高姿勢ですが、果たして何時まで続くか、
政治の世界の裏は読めません。

鳩山首相は各閣僚に要求大臣でなく査定大臣になれと盛んにはっぱを掛けて居ます。

行政刷新会議等が今後事業仕分けを行いこれから厳しい査定作業が始まります。
一体どの様な2010年度一般会計予算案になるのか注目です。

しかし鳩山首相が、もし赤字国債多額になるなら民主党のマニフェスト実現を先延ばししても構わないとの発言はどうも頂けません。

この際鬼に徹して人件費でも何でも出費を抑える気概がなくては今後やって行け
ないのではないでしょうか?